Hisense U9Hシリーズは買いか?(65U9H/75U9H)
Hisenseから、バックライト光源に「MiniLED」を採用したハイエンド液晶テレビ「U9Hシリーズ」が登場しました。
MiniLEDは通常サイズのLEDよりも数倍小さいので、同じ面積で高いLED密度を確保し、細かな輝度コントロールなどができるようになり、繊細な映像表現が可能となる注目の技術となります
画面サイズは、65/75インチがラインナップされています。
基本仕様
発売時期 | 2022年6月 |
パネル | ADS |
バックライト | 直下型MiniLED(ローカルディミング) |
解像度 | 4K(3840×2160) |
対応HDR | HDR10/HLG/HDR10+/HDR10+Adaptive/Dolby Vision/Dolby Vision IQ |
8Kチューナー | - |
4K BS/CSチューナー | 2 |
地上デジタルチューナー | 3 |
BS/CS デジタルチューナー | 3 |
外付けHDD録画 | ○ |
裏録画 | ○ |
倍速駆動 | ○ |
SeeQVault | - |
ARC | ○(eARC) |
LAN | 有線/Wi-Fi |
定格消費電力 | 65:350W 75インチ:400W |
VOD対応状況 | |
---|---|
AbemaTV | ○ |
Amazonプライムビデオ | ○ |
DAZN※初回31日間無料 | - |
DMM.com※初回2週間無料 | ○ |
dTV※初回31日間無料 | ○ |
GYAO | - |
Hulu※初回2週間無料 | ○ |
NETFLIX | ○ |
TSUTAYA TV※初回30日間無料 | - |
U-NEXT※初回30日間無料 | ○ |
スカパーオンデマンド | - |
Youtube | ○ |
アクトビラ | - |
Paravi | ○ |
ひかりTV | - |
TVer | - |
※最新の情報については、メーカーホームページをご確認ください
U9Hシリーズ各ポイント評価
【録画・チューナー関連】
U9Hシリーズは、4K2系統、地デジ3系統、BS/CS3系統が搭載されており、ネイティブで4K放送を視聴・録画することが可能です。
ハイエンドモデルですから、このチューナー構成には特に驚きはありません。
逆にこのチューナー数はハイエンドを謡うのであれば最低ラインではないでしょうか。
U9Hには録画用HDDが内蔵されておりませんので、レコーダーなしで録画する場合は別途市販の外付けHDDを購入する必要があります。
最近では大容量モデルも安価になっておりますし、4K番組を録画するのであれば大容量モデルがおすすめです。
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【画質】
U9Hシリーズには、ADS液晶パネルが採用されています。
ADSパネルは厳密には異なりますが、ほぼほぼIPSパネルと思ってください。
よってIPSの高視野角や色再現性を兼ね備えた高性能パネルです。
また、バックライトにMiniLEDが採用され、非常に密度の高い輝度コントロールが可能になっただけでなく、ローカルディミングにより大雑把なバックライト制御ではなく、細かなエリアごとの輝度調整が可能であるため、非常に高いコントラストを表現することができます。
もちろん色彩関係の機能も入っており、超解像度処理により4Kより低画質の映像も可能な限りアップコンバートしてくれるので、4Kコンテンツ以外にもパワーを発揮します。
【サウンド】
合計出力70Wのスピーカーが採用されています。
その中には今ではハイエンドモデルのトレンドとなった上向きスピーカーである「イネーブルドスピーカー」が搭載され、フルレンジ及び高音質担当のツィーター、サブウーファーと広い音域をカバーするスピーカー構成となっているため、テレビに備え付けのスピーカーシステムとは思えない高音質を出してくれます。
もちろん立体音響技術「Dolby Atmos」も搭載されています。
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【デザイン】
最近の流行である4辺狭ベゼルデザインではなく、音質にこだわったフロントスピーカーデザインとなっています。
よって底辺側はスピーカーの音を出すために、少し太めに設定されています。
スタンドはスクエア形状が採用されていますが、支え方が少し変わっており、スタンド後端から本体背面に支えが延びるデザインとなっており、panasonicのようにスタンダードなデザインではなく、少しデザイン性のあるスタンドとなっています。
【その他】
HisenseがTOSHIBAの映像部門を買収してから画質にも大きく向上が見られ、昔のHisenseとはかなり異なる商品の出来となっています。
また、今回はバックライトにMiniLEDを採用したことにより、従来のバックライトよりも高い輝度と細かなライト制御が可能となり、明らかにコントラスト比の向上・画質の向上が図られており、フラッグシップにふさわしい一台となっています。
ゲーム性能に関しても4K120p入力に対応し、可変リフレッシュレート・自動低遅延モードにも対応している点も注目で、AMD のFreeSyncにも対応しており、力の入れようがうかがえます。
VOD対応状況は良好で海外サービスは困ることはないでしょう。
国内VODサービスについては対応していない会社もちらほらあるので、自分が使用するVODサービスに対応しているかをご確認ください。
【価格】
価格は執筆時点の価格com最安値で65インチ:180,000円・75インチ:253,000円となっています。
まだまだ新しい技術であるMiniLEDが採用されていることもあって、採用されていない同サイズのモデルと比べると割高となっています。
U9Hシリーズは買いか?
フラッグシップ液晶として登場してきた本気ですが、中身はフラッグシップにふさわしい内容となっています。
また、MiniLEDが採用されているのは2022夏モデルではU9Hのみで、メーカーとしてもやはり最高機種に新技術を盛り込みたいという意思が伝わってきます。
また本モデルのみの機能でいえば、量子ドット技術もU9Hのみに搭載されており、一色一色を際立たした映像を楽しめます。
音質やVODなどもフラッグシップなりに高性能かつ対応状況が良好ですね。
最終的にU9Hシリーズが買いかどうかと言われれば、私は「買い」 であると言えます。
おなじくMiniLEDを採用したSHARPのEP1であれば、価格差が大きく75インチモデルに至っては現時点で40万程度U9Hが安く、U9Hが相対的にスーパーコスパとなっています。
もちろん映像の良し悪しはありますが、冒頭でも書いた通りHisenseは東芝の技術が入っており、昔ほど画質が悪いわけではないので、価格差を考えたらU9Hは非常に買いというわけです。
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