SONY BRAVIA X80Kシリーズは買いか?(KJ-43X80K/KJ-50X80K/KJ-55X80K/KJ-65X80K/KJ-75X80K)
SONYのBRAVIAブランドから発売されている2022年夏モデル【X80Kシリーズ】のポイントを紹介していきます。
2022年夏の液晶テレビの中では最廉価グレードになり、エントリーモデルとなります。
エントリーということで、幅広い画面サイズラインナップと従来の技術を採用して安定した性能を発揮することのできる一台となっています。
画面サイズは、43/50/55/65/75インチがラインナップされています。
基本仕様
発売時期 | 43/50/65/75インチ:2022年7月 55インチ:2022年9月 |
パネル | VA |
バックライト | 直下型LED |
解像度 | 4K(3840×2160) |
対応HDR | HDR10 / HLG / Dolby Vision |
8K BSチューナー | - |
4K BS/CSチューナー | 3 |
地上デジタルチューナー | 3 |
BS/CS デジタルチューナー | 3 |
外付けHDD録画 | ○ |
裏録画 | ○ |
倍速駆動 | ○ |
SeeQVault | - |
ARC | ○(eARC) |
LAN | 有線/W-Fi |
定格消費電力 | 43インチ:114W 50インチ:151W 55インチ:213W 65インチ:241W 75インチ:317W |
VOD対応状況 | |
---|---|
AbemaTV | ○ |
Amazonプライムビデオ | ○ |
DAZN※初回31日間無料 | - |
DMM.com※初回2週間無料 | ○ |
dTV※初回31日間無料 | ○ |
GYAO | ○ |
Hulu※初回2週間無料 | ○ |
NETFLIX | ○ |
TSUTAYA TV※初回30日間無料 | - |
U-NEXT※初回30日間無料 | ○ |
スカパーオンデマンド | - |
Youtube | ○ |
アクトビラ | - |
Paravi | - |
ひかりTV | ○ |
TVer | ○ |
※最新の情報については、メーカーホームページをご確認ください
X80Kシリーズ各ポイント評価
【録画・チューナー関連】
X80Kシリーズは、4K3系統、地デジ3系統、BS/CS3系統が搭載されており、ネイティブで4K放送を視聴・録画することが可能です。
各メーカー4Kチューナーは搭載してきていますが、SONYの一歩進んでいるところは4Kを3系統搭載してきているところです。
他社が2系統止まりの中3系統用意してきているので、より多くの4K番組を録画したいとなると、チューナー数の多さは大きなアドバンテージとなります。
また、録画に関しては基本的にX80Kシリーズでテレビ番組を録画する場合は、別途外付けHDDが必要となりますのでご注意ください。
4K3系統搭載ということで、裏で2番組重なっても録ができたりポテンシャルが高いことから、主に4TB以上の大容量外付けHDDが良いでしょう。
【2022最新】おすすめ外付けHDD 3選
【画質】
X80Kシリーズは、映像処理エンジンに「HDR X1」を採用しています。
これは現在メインで使われている「XR」の1世代前となりますが、逆に安定しているとも言うことができ、従来のSONYの鮮やかさなどが気に入っている人は、このエンジンのほうがしっくりくるかもしれません。
バックライトには直下型LEDバックライトが採用されており、エッジ型に比べて輝度や色むらが少なくなっています。
コストがかかる直下型を採用しているのはいいですね。
しかし倍速機能が無い為、動きの速い映像を見た場合は、残像感が残りやすくなります。
【サウンド】
すべてのサイズで合計出力20Wのスピーカーシステムが採用されています。
下位モデルはおそらくコストカットに伴う部品の共通化で、同じものが使用されていると思われます。
物としてはテレビを見るうえでは最低限のグレードのもので、高音質や厚みのある重低音などに期待することはできないでしょう。
残念なことに安価なモデルは総じてスピーカーシステムが残念なことが多いので、テレビ自体は安価で良いが音は良いものがいいという方は、別途サウンドバーやシアターシステムを購入して設置することをお勧めします。
【2021最新版】おすすめサウンドバー5選【音にこだわれ!!】
【デザイン】
デザインもいくつかのモデルで共通化されており、X80WKシリーズやX85Kシリーズなどと同じ、ベゼルとパネルの段差が少ないデザインコンセプト「フラッシュサーフェス」が採用されています。
安いテレビではベゼルとパネルの段差ができており、明らかに「縁」と「パネル」の境目が出て没入感に欠けるのですが、X80Kはこの段差を極力なくすことで境目の存在感を消し、背景に馴染むようなアプローチがなされています。
スタンドは、SONYが良く採用するセパレートタイプが用意されており、上のグレードでは設定されていな2-WAY構造などはなく、固定位置となります。
サウンドバーの機種によっては、前面に置いた場合にテレビ画面と干渉する可能性もあるため、寸法などを確認したほうが良さそうですね。
【その他】
エントリーグレードであるため、X80Kは倍速駆動パネルが採用されていません。
それに伴い4K120フレームでの表示も不可能であるため、PS5などの4K120フレームを出すことができるデバイスを接続しても、性能を十分に発揮することができないのでご注意ください。
VODの対応状況は割と全体として割と良いほうで、海外サービス・国内サービス含め対応状況は良好です。
また、FODやTELASAなどの民放各局のVODサービスにも対応しているので、ドラマ視聴なども捗りそうですね。
これも最近のトレンドとなっておりますが、リモコンにVODサービスの一発ボタンが多く搭載されており、リモコン自体が非常に巨大化してきています。
個人的にはあまりいいとは思いませんが、大人の事情も絡んでいそうなので仕方がないのかもしれません。
【価格】
価格は執筆時点の価格com最安値で43インチ:111,000円・50インチ:121,000円・55インチ:169,000円・65インチ:175,000円・75インチ:232,000円となっています。
エントリーモデルではありますが、インチ当たりの単価でみると搭載されている機能の割には割高感があります。
X80Kシリーズは買いか?
エントリーモデルで幅広い画面サイズラインナップを用意しているX80Kですが、全体的なバランスで見ると少し物足りない感が強いです。
格を鑑みると一見それなりに見えそうですが、実は価格と比較したときに結構な違和感があります。
この程度のスペックであれば43インチモデルであれば10万を切って7~8万程度が妥当かなと思いますが、実際は結構強気な価格設定となっています。
確かにエントリーおなじみのエッジ型バックライトではなく直下型を採用している点は評価できますが、それの為に数万円高くなっているのであれば、いかがなものかなと思ってしまいます。
最終的にはX80Kが買いかどうかと言われれば、ズバリ「買いではない」という結論になります。
もしX80Kを検討したい方がいらっしゃった場合は、このモデルではなくX80WKシリーズのほうで検討してみてはどうでしょうか。
中身はほとんど同じで価格が安くなっているので、コスパ視点でいうと断然X80WKのほうが良いでしょう。
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