LG B3シリーズは買いか？(OLED55B3PJA/OLED65B3PJA/OLED77B3PJA)
有機ELパネルでトップシェアを誇るLG社のエントリー有機ELテレビ、【B3シリーズ】が発売されました。
LGにはいろいろとシリーズラインナップがありますが、最低このラインを選びたいところです。
ずば抜けてコスパがいいとかではありませんが、最低限あってほしい機能は付いているので、コスト重視の方は注目です。
画面サイズは、55/65/77インチがラインナップされています。
基本仕様
| 発売時期 | 2023年8月 |
| パネル | 有機EL |
| バックライト方式 | ー |
| 解像度 | 4K(3840×2160) |
| 対応HDR | Dolby Vision / HDR10 / HLG |
| 8K BSチューナー | ー |
| 4K BS/CSチューナー | 1 |
| 地上デジタルチューナー | 2 |
| BS/CS デジタルチューナー | 2 |
| 外付けHDD録画 | ○ |
| 裏録画 | ○ |
| 倍速駆動 | ○ |
| SeeQVault | ー |
| ARC | ○ |
| eARC | ○ |
| VRR | ○ |
| ALLM | ○ |
| LAN | 有線 / Wi-Fi |
| 定格消費電力 | 55インチ：335W 65インチ：455W 77インチ：562W |
| VOD対応状況 | |
|---|---|
| AbemaTV | ー |
| Amazonプライムビデオ | ○ |
| DAZN | ○ |
| DMM.com | ー |
| Lemino(旧dTV)※初回初月無料 | ー |
| FODプレミアム | ー |
| Hulu※初回2週間無料 | ○ |
| NETFLIX | ○ |
| ー | |
| TELASA | ー |
| TVer | ○ |
| U-NEXT※初回30日間無料 | ○ |
| Youtube | ○ |
※最新の情報については、メーカーホームページをご確認ください
https://www.lg.com/jp/tv/lg-oled65b3pjaB3シリーズ各ポイント評価
【録画・チューナー関連】
B3シリーズは、4K１系統、地デジ２系統、BS/CS２系統が搭載されており、ネイティブで4K放送を視聴・録画することが可能です。
エントリーモデルという事で、ある程度割り切ったスペックとなっている為、チューナー構成も最小限といったところでしょうか。
ただし、これらは外付けHDDを接続して録画する場合は関係ありますが、別途レコーダーがある場合は、あまり気にしなくて良いですね。
B3シリーズには録画用HDDが内蔵されておりませんので、レコーダーなしで録画する場合は別途市販の外付けHDDを購入する必要があります。
最近では大容量モデルも安価になっているので、4TB以上のモデルを購入すると良いでしょう。
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【画質】
B3シリーズには、LGの上位モデルにも搭載される「α７ AI Processor 4K Gen5」が採用されており、最近トレンドであるAIを用いたインタラクティブな画質調整が可能となっています。
エンジン自体は上位モデルよりもランクが下の物が搭載されていますが、AIを使用した画質調整などは搭載されているので、ランクダウンが画質に与える影響は限られているでしょう。
また、上位モデルにも搭載されている「ピクセル自発光制御」機能は本モデルでも搭載されており、有機ELの特性を伸ばしてよりリアリティのある映像をさいげんできるようになっています。
エントリーモデルでありながら、倍速駆動パネルも搭載されている為、動きの速い映像にも強く、エントリーながら侮れない性能を持ち合わせています。
【サウンド】
サウンドシステムは、合計出力20Wのフルレンジスピーカーが搭載されています。
スピーカー自体は一つ上のC3シリーズと同じで、そこまで良いものが搭載されているわけではありません。
番組を見る分には全く問題ありませんが、映画などの音響がより重要になるコンテンツを見る場合は、少し物足りないと感じでしょう。
その場合は、別途外付けサウンドバーを追加することで、格段に音質が向上するので、是非導入してみると良いでしょう。
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【デザイン】
B3シリーズは、有機ELの特性を生かした薄型デザインを採用しており、大型なのにそれほど存在感を感じないデザインの妙があります。
それはやはり薄さを求めたことによるもので、前面はどうしてもパネルがありますが、横からはその大きさを感じさせない薄さにより、スタイリッシュさも兼ね備えたデザインとなっています。
スタンドもシルバーの台形型が採用され手織り、高級感のあるデザインです。
【その他】
VODに関しては、海外製品という事もあって、そこまで対応状況が良くありません。
幅広いサービスを利用したい場合は、別途VODサービス対応のデバイスを利用するなどの対策が必要です。
最近ではゲーム用のディスプレイとしても使用されることが多いことを想定して、様々な機能が盛り込まれています。
具体的には「VRR」や「ALLM」、さらにベンダー系の機能として「NVIDIA G-SYNC」や「AMDのFreeSync」などにも対応しており、PCとの接続性も高くなっています。
もちろん4K 120Hzにも対応している為、PS5などのゲーム機の力も引き出すことが可能です。
【価格】
価格は執筆時点の価格com最安値で55インチ：260,000円・65インチ：380,000円・77インチ：580,000円となっています。
価格設定に関しては、若干微妙な印象です。
というのも一つ上のC3シリーズが55インチで29万ぐらいですから、そこまで価格差が無くなってしまっています。
ただ、65インチ以上はかなり差が出ているので、それらを鑑みて候補を決定したほうが良さそうです。
B3シリーズは買いか？
エントリーモデルとして考えれば、B3シリーズは狙い目かなと思います。
映像処理エンジンこそワンランク下の物が搭載されていますが、画質にそこまでこだわりがない方にとっては、違いを感じられるかどうかというところです。
それよりも倍速駆動が搭載されているほうが圧倒的に視聴体験に影響するので、最低限の機能はあると評価します。
LGの有機ELパネルが持つ底力がそもそもあるので、このクラスでも非常に満足できるでしょう。
その他の機能については価格相応、ランク相応なので、あまり期待はできません。
ただし、スピーカーに関してはサウンドバーの増設で補完できます。
ということで最終的にはB3シリーズは「買い」と言えます。
一応気を付けたいのが、55インチモデルを考えている場合は、一つ上のC3シリーズが視野に入ってきます。
よって55インチを検討している場合は、C3シリーズを、それ以上の65インチ以上を考えている場合は、B3シリーズを検討すると良いでしょう。