TOSHIBA REGZA Z870L/Z875Lシリーズってどう?(55Z870L/65Z875L/75Z875L)


2022-07-15TOSHIBA-液晶テレビ3チューナー,4K,4K 2チューナー,65インチ,75インチ,タイムシフト

 TOSHIBAのフラッグシップ液晶テレビ【Z870L/Z875Lシリーズ】のポイントを紹介していきます。
型番的にZ870LとZ875Lは異なるように見えますが、TOSHIBA的にも同じシリーズの中でのサイズ違いということで分けているようなので、ここでは同じシリーズとして説明していきます。

2022年液晶夏モデルの最上位となる本モデルは、バックライトに待望の「MiniLED」採用となり、高い輝度を実現することが可能となったモデルです。

画面サイズは、55インチ/65インチ/75インチがラインナップされています。



基本仕様

発売時期55,65,75インチ:2022年6月
パネル液晶(パネル詳細メーカー非公表)
バックライト直下型MiniLED バックライト
解像度4K(3840×2160)
対応HDRHDR10 / HLG / DolbyVision IQ / HDR10+ ADAPTIVE
8Kチューナー-
4K BS/CSチューナー2
地上デジタルチューナー9
BS/CS デジタルチューナー3
外付けHDD録画
裏録画
倍速駆動
SeeQVault-
ARC○(eARC)
LAN有線/Wi-Fi
定格消費電力55インチ:249W
65インチ:320W
75インチ:403W
VOD対応状況
AbemaTV
Amazonプライムビデオ
DAZN※初回31日間無料-
DMM.com※初回2週間無料
dTV※初回31日間無料
GYAO-
Hulu※初回2週間無料
NETFLIX
TSUTAYA TV※初回30日間無料-
U-NEXT※初回30日間無料
スカパーオンデマンド-
Youtube
アクトビラ-
Paravi
ひかりTV-
TVer

※最新の情報については、メーカーホームページをご確認ください



875L/Z870Lシリーズ各ポイント評価

【録画・チューナー関連】

Z875Lシリーズは、4K2系統、地デジ9系統、BS/CS3系統が搭載されており、ネイティブで4K放送を視聴・録画することが可能です。
フラッグシップモデルということで、TOSHIBA十八番の「タイムシフト機能」が標準搭載されています。

地デジチューナーの数が数年前から変わっていないのは、民法放送局の数が影響していますが、BS/CSチューナが未だに3系統止まりなのは残念です。
全録レコーダーとの住みわけが必要ということもありますから、なかなか大きく踏み出せないのでしょうが、TOSHIBAさんにはBS/CSチューナーも増やしてほしいところです。

とはいえ地デジのタイムシフトを行うには十分な構成であるため、ぜひ選びたいところです。
注意点としては、FUNAIと異なり録画に必要なHDDが付属してこないため、別途外付けHDDを購入する必要があります。
タイムシフトを行う場合は多くの容量を必要とするため、最低でも4TB以上が欲しいところです。
【2022最新】おすすめ外付けHDD 3選

【画質】

 Z875Lシリーズには、TOSHIBA新開発の映像処理エンジン「レグザエンジンZRα」が搭載されています。
小栗旬さんがCMしていることで有名ですが、謳い文句が「人間が感じる美しさを再現する」となっています。
どこかで聞いたことがあるような気がします。
そうですSONYの「XR」が同じような技術を採用しています。
人間が見たままを再現する、より人の自然に近い視界を実現する映像処理エンジンですね。

本エンジンには様々な映像処理機能が入っており、「AIナチュラルフォーカステクノロジー」「美肌フェイストーンZRα」「ネット動画AIビューティZRα」など様々な機能が搭載されています。
これらすべてが今までのアルゴリズムによる処理ではなく、AIを駆使したニューラルネットワークによる高い次元でのリアリティ表現となっており、その性能は注目したいところです。

Z870Lシリーズには、一つ下の「レグザエンジンZRⅡ」採用となります。
もちろんこのエンジンの優秀ですから、綺麗な映像を映し出してくれます。
ただしZRαのような「人が見た風景」を再現するようなエンジンではありません。

最後に気になるのは、パネルの詳細がメーカー非公表となっておりVAなのかIPSなのかADSなのかがわかりません。
ここからは推測になりますが、TOSHIBAは昔からVAパネルを多用しており、今回のMiniLED採用ということからもコントラストや輝度を押し出したいという点を考えると「VA」パネルが採用されているのではないかと思います。

【サウンド】

 全サイズで「重低音立体音響システムZP」が採用されており、合計出力70Wの高出力で音を届けることができます。
スピーカー構成は「フルレンジ×2」「ツィータ×2」「トップツィーター×2」「ウーファー×1」の合計7スピーカーとなっています。
同じフラッグシップであるX9900Lシリーズと比べるとスピーカー数が3つほど少なくなっていますが、立体音響などへの対応は保持されています。
また、設置状況によって音の出方を調整してくれる「オーディオキャリブレーション」機能も搭載されておりますので、視聴に最適なポジションでの最適な音環境を設定してくれます。

さらに立体音響システム「DolbyAtmos」にも対応します。

非常に優秀なスピーカーシステムですが、構造上どうしても後ろからの音が弱くなりがちなので、さらに良い音質を求める場合はサウンドバーやシアターシステムの導入を検討してください。
【2021最新版】おすすめサウンドバー5選【音にこだわれ!!】

【デザイン】

 映像のリアリティを際立たせるため、没入感を高めるべくベゼルレスデザインを採用し、スタンドデザインも目立ちにくいものとなっています。
スタンドはテレビ台などの設置シチュエーションに応じて「外側設置」と「内側設置」の2パターンを選ぶことができるようになっています。

【その他】

 VODの対応状況はTOSHIBA全体として割と良いほうですが、一部モデルにてNETFLIXに対応していないことがありましたが、Z870L/Z875LシリーズについてはNETFLIXに対応しております。
また、TVerParaviにも対応しているため、タイムシフトと併せて過去番組視聴が捗ります。

 REGZAの機能として昔からある「ゲームモード」にも磨きがかかっています。
Z870L/Z875Lではついに4K120Pの入力および表示に対応しました。これによりPS5などの4K120Pを出力可能なデバイスと組み合わせることで、最大限性能を引き出すことが可能となります。
また、画面の応答速度も最速で0.83msecと非常に早くなったので、遅延を感じにくくなっております。

ただひとつ気になるのはリモコンにVOD用のボタンが所狭しと並べられており、明らかに邪魔になっています。

【価格】

 価格は執筆時点の価格com最安値で55インチ:223,000円・65インチ:304,000円・65インチ:415,000円となっています。
最新のフラッグシップモデルということと、MiniLEDを採用したということで少し価格が高くなっているようなイメージです。
最新の映像処理エンジンなども採用されておりますから、ある程度の価格は仕方がないのかもしれません。

総評

 Z875LシリーズはTOSHIBAの新フラッグシップモデルらしく機能満載となっています。
新開発の「レグザエンジンZRα」もSONYが「XR」で一歩進んでいたところに追いつきたいという意思を感じます。
今までは画質面では画期的なXRという武器を持っているSONYに目が行きがちですが、今回同じようなエンジンを搭載してきました。
そうなるとどこで興味を引くかということになりますが、TOSHIBAの場合は「タイムシフト」があります。
SONYにはない機能で現状TOSHIBAとFUNAIにしかありません。
その中でSONYと同じようなリアリティ追求型のエンジンが搭載されているとなると、付加価値が高いほうであるTOSHIBAを選びます。

Z870LはZRαこそ採用されませんでしたが、パフォーマンスの高い一台には仕上がっています。
Z875Lとの大きな違いは映像処理エンジンでありますから、そこまで気にならないのであればZ870Lシリーズでも良いかと思います。

なのでZ870L/Z875Lシリーズは、画質だけでなく足回りの機能も充実したオールマイティモデルと考えて候補に入れると良いでしょう。

サイズラインナップ

55インチ

65インチ

75インチ

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