【ポイント紹介】LG E8Pシリーズ( OLED55E8PJA/OLED65E8PJA)
このページではLGのエントリー有機ELパネルモデルであるE8Pシリーズのポイントを紹介していきます。
E8Pシリーズは同社E7Pシリーズの後継モデルでプレミアムモデルとして発表されました。
画面サイズはE7Pシリーズの65インチのみから、55インチ / 65インチの2サイズラインナップに変更されました。
それでは基本スペックから見ていきましょう。
基本仕様
基本仕様 | E8Pシリーズ(新シリーズ) | E7Pシリーズ(先代シリーズ) |
---|---|---|
パネル | 有機EL | 有機EL |
バックライト | – | – |
解像度 | 4K(3840×2160) | 4K(3840×2160) |
HDR(ハイダイナミックレンジ) | 〇 | 〇 |
4Kチューナー | – | – |
地デジチューナー | 3 | 2 |
BS・CSデジタルチューナー | 3 | 2 |
外付けHDD録画 | 〇 | 〇 |
複数同時録画 | 〇 | – |
倍速液晶 | ○ | ○ |
SeeQVault | – | – |
ARC | 〇 | 〇 |
インターネット | 有線/無線 | 有線/無線 |
定格消費電力 | 366W~487W | 500W |
VOD対応状況 | |
AbemaTV | – |
---|---|
Amazonビデオ | ○ |
DAZN | ○ |
DMM.com | – |
dTV | – |
GYAO | – |
Hulu | – |
Netflix | ○ |
niconico | – |
TSUTAYA TV | ○ |
U-NEXT | ○ |
YouTube | ○ |
アクトビラ | ○ |
アクトビラ4K | ○ |
ひかりTV | ○ |
ひかりTV4K | ○ |
基本仕様コメント
先代のE7Pからチューナーが1つ増やされ、各放送波で3つ搭載となりました。
3つ搭載となったため、2番組同時録画(W録)が可能になり外付けHDDを接続することで用途がかなり広がりました。
その他ではE8Pシリーズから搭載された有機EL素子ごとに制御を行うSelf lighting Pixcel機能が追加になり、繊細な画像表現が可能になっています。
VODサービス対応状況については、Hulu以外の主要なサービスには対応しています。
やはり海外メーカーということもあり国内サービスの対応状況については芳しくありませんが、アクトビラとひかりTV及びTUTAYA TVには対応しています。
消費電力についてはどうしても有機ELの原理上液晶テレビよりも高くなる傾向があり、一番の大きな65インチモデルで487Wとなかなかの大食いです。
長時間テレビを視聴する際には気にしたほうが良いかもしれません。
注目機能
True Color Accuracy Pro
True Coloar Accuracy Proはテレビで映像を表示する際に重要な色彩情報の処理能力を飛躍的に向上させる機能です。
数多くのサンプルデータを基に限りなく本物の色を再現することで映像本来の感動や深みを再現することが出来ます。
その性能は4Kや8K放送で使用される色域「BT.2020」もカバーされている為、本放送が始まった場合でも4K8K放送のリアルな色を映し出すことが可能となっています。
Self lighting Pixel
有機ELパネルは素子自体が発光する為、バックライトが搭載されておりません。
Self lighting Pixcelは有機ELの素子自体が発光する特性を活かした技術で、画素ごとに明るさを調節して、直下型LEDバックライトの部分制御を遥かに超える細かな明るさ制御を行うことが出来ます。
従来では表現しきれなかった細かな色の明暗も演出することが可能になったことで、より肉眼で見ているかのような美しい映像を楽しむことが出来ます。
また画素の明るさを完全に落とすことで液晶パネルには再現できなかった「本物の黒」を再現することが出来ます。
Billion Rich Colors
一般的な液晶テレビでは、色を再現するのに8bitカラーが使用されています。
Billion Rich Colorsでは8bitカラーの64倍もの実に10億以上の色を表現することが出来ます。
特に自然の植物や生き物が発する色はその繊細な色合い故従来の液晶テレビでは再現しきれない部分が多々ありましたが、Billion Rich Colors機能ではその繊細な色合いすらもリアルに再現することで、まるで肉眼で見ているかのような映像を楽しむことが出来ます。
E8PシリーズのGoodな点
- ガラスを採用したデザインはスマート&高級感がある
海外メーカーらしくデザインは国産品にはないテイストがあります。
ガラスを組み合わせたデザインは樹脂を多く使う国産品とは違い、インテリジェンスな印象を与えてくれます。
また、インテリアに置いても樹脂の安っぽさが目立たず、高級感が溢れています。
E8Pシリーズの「もう一つ」な点
- コストパフォーマンスがあまりよくない
LGといえばコストパフォーマンスですが、E8Pシリーズに至ってはそこまでコストパフォーマンスは良くありません。
55インチモデルの現在の最安値が25万円前後に対し、SONYのA8Fシリーズの55インチモデルも25万円前後になります。
同じ価格であればやはり国産のSONYに軍配が上がるため、LG製品を購入する意味がなくなってしまいます。
日本国内で展開するのであればもう少し価格を抑えめにして頂きたいところです。
総評
E8Pシリーズは先代のE7Pシリーズからチューナーを増やしたことで、一気に利便性が上がりました。
また、有機ELの素子を個別に制御するSelf lighting Pixcelにより、映像表現の幅が格段に上昇しているのは確かでしょう。
映像処理エンジンも新しい「α9 intelligent processor」に変更され、画質面については確実にアップデートが加えられています。
バックライトを必要としない有機ELの薄さを活かし、ガラスと組み合わせたデザインは国内モデルにはない秀逸さがあり、インテリアとしても十分通用するモデルではないでしょうか。
しかし一方で国内品とは違い組み立て時の粗さであったり機能性については賛否が分かれているようなので、一度家電量販店で試してみることを強くお勧めします。
コストパフォーマンスも現在はそこまでよくはないので、よっぽどLG製品でないとダメというわけでなければ国産品を検討したほうが良いと思います。
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