SHARP AQUOS FN1シリーズは買いか?(4T-C55FN1/4T-C65FN1/4T-C75FN1)
今回はSHARPのフラッグシップ4K液晶モデル【FN1シリーズ】のポイントを紹介します。
2023年夏モデルのフラッグシップになり、LEDバックライトの分割駆動機能を搭載した「アクティブLED駆動」に注目です。
画面サイズは、55/65/75インチがラインナップされています。
基本仕様
発売時期 | 2023年6月 |
パネル | メーカー非公表 |
バックライト方式 | 直下型(LD) |
解像度 | 4K(3840×2160) |
対応HDR | HDR10 / HLG / Dolby Vision |
8K BSチューナー | ー |
4K BS/CSチューナー | 2 |
地上デジタルチューナー | 3 |
BS/CS デジタルチューナー | 3 |
外付けHDD録画 | ○ |
裏録画 | ○ |
倍速駆動 | ○ |
SeeQVault | ー |
ARC | ○ |
eARC | ○ |
VRR | ○ |
ALLM | ○ |
LAN | 有線 / Wi-Fi |
定格消費電力 | 55インチ:198W 65インチ:274W 75インチ:400W |
VOD対応状況 | |
---|---|
AbemaTV | ○ |
Amazonプライムビデオ | ○ |
DAZN※初回31日間無料 | ○ |
DMM.com | ー |
Lemino(旧dTV)※初回初月無料 | ー |
FODプレミアム | ○ |
Hulu※初回2週間無料 | ○ |
NETFLIX | ○ |
Paravi | ー |
TELASA | ○ |
TVer | ○ |
U-NEXT※初回30日間無料 | ○ |
Youtube | ○ |
※最新の情報については、メーカーホームページをご確認ください
FN1シリーズ各ポイント評価
【録画・チューナー関連】
FN1シリーズは、4K2系統、地デジ3系統、BS/CS3系統が搭載されており、ネイティブで4K放送を視聴・録画することが可能です。
チューナー数に関しては、グレードを考えると問題ないレベルです。
もちろん外付けHDD録画機能も搭載されている為、豊富なチューナーを活用して、裏番組を録画することが可能です。
FN1シリーズには録画用HDDが内蔵されておりませんので、レコーダーなしで録画する場合は別途市販の外付けHDDを購入する必要があります。
最近では大容量モデルも安価になっているので、4TB以上のモデルを購入すると良いでしょう。
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【画質】
残念ながらFN1シリーズに搭載されているパネルタイプはメーカー非公表となっており、詳しくはわかりません。
予想ではありますが、VAパネルを使用しているのではないかと思います。
今回はバックライトに「アクティブLED駆動」機能を搭載したものを採用しています。
これは一種のローカルディミングで、バックライトをエリア分割し、それぞれのエリアを輝度制御することで、高いコントラスト表現を可能にします。
この技術は、MiniLEDを採用したXLEDシリーズのノウハウが使われており、コントラスト比には期待できます。
搭載される映像処理エンジンは「Medalist S4」で4Kアップコンバート機能や、低解像度映像の補正機能などが強化されています。
また、「環境センシング技術」が搭載されたことで、周囲の明るさを検知し、輝度調整だけでなく、階調補正も行ってくれるなど、多岐にわたり映像調整を行ってくれる点も大きいですね。
VODサービスの動画にも補正が入るようになり、存分に高画質化機能を使ってくれるので、様々なシーンで高画質映像を楽しめるでしょう。
もちろん倍速駆動パネルも搭載されています。
【サウンド】
サウンドシステムは、「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」が採用されており、合計出力50Wのスピーカーシステムが採用されています。
名前の通り前面へ音を出すことに注力している為、クリアな音を楽しむことが可能となっています。
ウーファーも搭載されている為、低音がフォローされており、臨場感のある音にも期待できますね。
搭載されているスピーカーシステムでも十分なパワーを持っていますが、さらに音質を高めたい場合は、別途サウンドバーやシアターシステムを導入することをお勧めします。
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【デザイン】
全面ブラック基調で仕上げられたボディは、狭ベゼルが採用されておりますが、他メーカーの物よりは少し厚めな印象です。
また、デザイン自体はそこまで特徴的ではなく、平凡な印象です。
スタンドも大型スクエア形状の物が採用されており、特にスタイリッシュさなどは無く、「普通」です。
しかし、スイーベル機能が付随しており、左右に30度まで首振りが可能です。
※75インチモデルは非搭載
【その他】
VODに関しては、割と良好な対応状況で、GoogleTVを搭載してるという事もあるかもしれません。
少し珍しい機能として、どのぐらいテレビを見ているかなどを可視化できる「AQUOSスクリーンタイム」機能やカメラを接続することで、映像の中にワイプのように表示できるなどがあります。
HDMI拡張機能に関しても、VRR及びALLMに対応しており、ゲーム用途にもある程度対応しています。
ALLMとは?
VRRとは?
【価格】
価格は執筆時点の価格com最安値で55インチ:196,000円・65インチ:222,000円・75インチ:288,000となっています。
インチ当たりの価格は少し高く、スペックを考えても若干割高感があるなという印象です。
最近の物価高の影響で、全体的に価格が上がってきていますが、もう少し頑張っていただきたかったところです。
FN1シリーズは買いか?
2023年夏モデルのフラッグシップつぃて登場してきたFN1シリーズですが、全体的に見ると少し残念な部分も多いかなと思います。
アクティブLED駆動も既に他メーカーは廉価モデルにも採用してきており、あまりアドバンテージがありません。
その他の機能も最近ではそこまで珍しくないものばかりでした。
それでいて価格が若干割高になっており、このシリーズだからこそという点が見当たりません。
物自体はいいのですが、価格が思ったほど低くない為、他モデルに流れてしまう可能性が大いにあります。
最終的にはFN1シリーズは「買いではない」と言えます。
もう少し価格が下がってきて、相場よりも若干したぐらいになってくれば、再注目しても良いでしょう。
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