Panasonic VIERA LX950シリーズは買いか?(TH-55LX950/TH-65LX950/TH-75LX950)

Panasonic VIERAブランドから登場した2022年液晶夏モデルのフラッグシップ【LX950シリーズ】のポイントを紹介していきます。
液晶モデルラインナップの中で本モデルは最上位となります。
たくさんの高画質化機能が搭載されますが、有機ELのフラッグシップであるLZ2000と比べると、少し力の入れようが異なる点が見えてきます。
画面サイズは、55/65/75インチがラインナップされています。
基本仕様
| 発売時期 | 55,65インチ:2022年5月 75インチ:2022年6月 |
| パネル | IPS |
| バックライト | エッジ型 |
| 解像度 | 4K(3840×2160) |
| 対応HDR | HDR10+/HDR10 / HLG/ HLGフォト/Dolby Vision |
| 8K BSチューナー | - |
| 4K BS/CSチューナー | 2 |
| 地上デジタルチューナー | 3 |
| BS/CS デジタルチューナー | 3 |
| 外付けHDD録画 | ○ |
| 裏録画 | ○ |
| 倍速駆動 | ○ |
| SeeQVault | - |
| ARC | ○(eARC) |
| LAN | 有線/W-Fi |
| 定格消費電力 | 55インチ:205W 65インチ:232W 77インチ:359W |
| VOD対応状況 | |
|---|---|
| AbemaTV | ○ |
| Amazonプライムビデオ | ○ |
| DAZN※初回31日間無料 | ○ |
| DMM.com※初回2週間無料 | ○ |
| dTV※初回31日間無料 | ○ |
| GYAO | - |
| Hulu※初回2週間無料 | ○ |
| NETFLIX | ○ |
| TSUTAYA TV※初回30日間無料 | - |
| U-NEXT※初回30日間無料 | ○ |
| スカパーオンデマンド | - |
| Youtube | ○ |
| アクトビラ | - |
| Paravi | ○ |
| ひかりTV | ○ |
| TVer | ○ |
※最新の情報については、メーカーホームページをご確認ください
LX950シリーズ各ポイント評価
【録画・チューナー関連】
LX950シリーズは、4K2系統、地デジ3系統、BS/CS3系統が搭載されており、ネイティブで4K放送を視聴・録画することが可能です。
チューナー構成的には、そこまで目立ったポイントはありません。
フラッグシップモデルだったらこれぐらいは当然というところですね。
一つ惜しいのは、SONYは上位モデルには4K 3系統のチューナーを搭載しています。
3系統あると裏で2番組4K放送を録画できるので、より多くの番組を録画することが可能です。
Panasonicさんも、フラッグシップには3系統搭載してきて欲しかったなーというところです。
また、録画に関しては基本的にLX950シリーズでテレビ番組を録画する場合は、別途外付けHDDが必要となりますのでご注意ください。
【2022最新】おすすめ外付けHDD 3選
【画質】
LX950シリーズには、IPS液晶パネルが採用されています。
IPSパネルは高い視野角と色表現能力で優秀なパネルで、特にいろいろな角度から見ても色の変化が少ない特性は、リビングなどに設置して視聴する際に役に立つでしょう。
また、「プレミアム液晶ディスプレイ」と名付けて【独自設計・自社工場組み立て】をウリにしており、他社のディスプレイ供給メーカーから購入したディスプレイをそのまま使用しているわけではありません。
よってパネルに最適な高画質化機能なども開発し易く、パネルの性能を十分に発揮することのできる仕様となっています。
一つ気になるのは、バックライトにコストの安いエッジ型が採用されています。
一応エリアバックライト制御ということで、エリアごとの輝度を調節できる機能は入っていますが、エッジ型ですからいささか大味な制御になるでしょう。
色表現について、Panasonicではおなじみの「ヘキサクロマドライブ」が「ヘキサクロマドライブプラス」としてパワーアップしており、色の細かな再現にも十分な機能を発揮します。
その他多彩なHDRにも対応しており、細かい表情なども高画質化処理により細部までくっきり見ることが可能となっています。
【サウンド】
LX950には、上向きに音を出すことで天井に音を反射させて音を隅々まで届ける「イネーブルドスピーカー」が搭載されています。
その他にもウーファーはミドル帯専用のスピーカーも別途搭載されているため、番組を視聴するうえでは特に不足はない性能です。
合計出力としては全サイズで合計60Wと十分な出力となっています。
ただフラッグシップモデルということを考えると、LZ2000はかなり豪華なサウンドシステムが用意されているのに対して、同じクラスなのに装備が貧相に見えてしまっています。
性能としては十分ですが、低音などをさらに強調させたい場合は、別途サウンドバーやシアターシステムの設置をご検討ください。
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【デザイン】
Panasonicで良く採用されているオーソドックスなデザインが採用されています。
良くも悪くも「普通」であり、家庭のリビングに置くことを考えるとそれが一番良いのかもしれません。
スタンドも標準的なスクエアタイプが採用されています。
その代わり、スタンドには転倒防止機能が付加されており、スタンド裏に配置された大きな吸盤でしっかりと固定することにより、地震等でも点灯する可能性が低くなっています。
【その他】
VOD対応状況も良好で、メジャーなサービスには大体対応しているため、そこまで困ることは少ないのではないでしょうか。
外部機器と接続する際に気になるのがHDMIの入力関係ですが、こちらも4k120pまで対応しており、最近のテレビとしては十分な性能ではないでしょうか。
【価格】
価格は執筆時点の価格com最安値で55インチ:178,000円・65インチ:198,000円・77インチ:270,000円となっています。
液晶のフラッグシップということで価格は張りますが、有機ELでないことと、ところどころでグレードダウンされている部分が散見されるので、価格的には妥当かもしれません。
LX950シリーズは買いか?
液晶ラインナップでの最上位で登場してきたLX950ですが、Panasonicらしくバランスをとってきたという印象です。
というのも夏モデルの本当の最上位はLZ2000があり、メーカーとしても液晶よりも有機ELに力を入れたいという動きですから、フラッグシップといえども液晶テレビは少し力の入れようが違います。
LX950も例外ではなく、最低限の機能は搭載してるけど、そこまで大きな進化はないといった印象です。
サウンドシステムも控えめなものが搭載されていますし、価格のバランスをとってきた感じですね。
Panasonicらしい堅実な設計です。
最終的にLX950シリーズが買いかどうかと言われれば、私は「買いではない」 と言えます。
いいものではあるのですが、進んで購入するほどのモデルはないと思います。
なんなら有機ELに手を伸ばさせるために微妙に差別化をしているように感じます。
もし液晶が必要であれば、LX950ではなくLX900あたりを検討してみてはどうでしょうか。














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