アイリスオーヤマが4Kテレビ「LUCAシリーズ」を発表 黒物家電に参入
コストパフォーマンスの良い白物家電を数多く発売していることで知られる家電メーカー「アイリスオーヤマ」がテレビ業界に参入することがわかりました。
アイリスオーヤマと言えば最近ではお米の銘柄によって適切な水の量を教えてくれたり、よそったお米の量からカロリーを計算してくれる炊飯器が大ヒットとなり一気に有名になりました。
https://www.irisohyama.co.jp/okome-kaden/rc-ma30/
今までは代物家電や家庭で使用する商品などを中心に開発・発売しており、ホームセンターで名前を見たことがある方も多いのではないでしょうか?
そのアイリスオーヤマがついにテレビ業界・黒物家電に参入です。
アイリスオーヤマの商品は、品質の割に機能性でコストパフォーマンスが良いことで有名です。
その理由は、メーカーを退職した技術者を採用し、そのノウハウを活用していわば「ジェネリック家電」をに中心開発しているからです。
最近では他社にない機能を備えた家電も開発しており、昔よりも画期的な商品を発売している印象です。
そのアイリスオーヤマが満を持してテレビ業界に参入する第一歩となるのが「4Kテレビ」です。
ブランド名は「LUCA」
Panasonicであればビエラ、TOSHIBAであればREGZAというように、各社ブランド名を掲げて商品を展開しています。
アイリスオーヤマが展開するテレビシリーズのブランド名は「LUCA」と発表されています。
第一弾として4Kテレビを4機種、フルHDテレビを2機種、HDテレビを1機種投入します。
全機種で直下型LEDバックライトを採用し、Wチューナーを搭載しています。
外付けHDD録画にも対応し、外付けHDD接続用USB端子が2つ搭載されているため最大で2台のHDDを同時に接続することが可能です。
またLANポートも搭載していますがこれはデータ放送用になるためVODサービスは対応していません。
ここは少し残念ですね。
音響面では各モデル10Wスピーカーを左右に配置し、最大20Wのスピーカーが採用されるようです。
4Kモデルは複数のパネルが採用される?
4K液晶モデルではそれぞれ43インチ・49インチ・55インチ・65インチをラインナップ予定で、それぞれメーカー希望小売価格は79,800円・99,800円・108,000円・148,000円になります。
残念ながら4Kチューナーは搭載していませんが、最大60HzのHDMI経由による4K入力に対応しています。
全てのサイズでHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応し、同社独自チューニングにより見たままを忠実に再現する液晶テレビと謳われています。
製品名 | 4K対応モデル | |||||
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品番 | LT-65A620 | LT-55A620 | LT-49A620 | LT-43A620 | ||
画面サイズ | 65V型 | 55V型 | 49V型 | 43V型 | ||
本体 | 寸法 (mm) | 幅 | 1446.7 | 1242.9 | 1104.2 | 974.5 |
奥行 | 283.7 | 295.6 | 295.6 | 227.3 | ||
高さ | 911.2 | 787.7 | 711.1 | 628.1 | ||
質量(kg) | 22.0 | 13.8 | 11.5 | 9.4 | ||
バックライト | 直下型LEDバックライト | |||||
画素数(水平×垂直) | 3,840×2,160 | |||||
視野角 (最小値) | 左右 | 約170° | 約178° | 約176° | ||
上下 | 約176° | 約178° | 約176° | |||
スピーカー | チャンネル | 2チャンネル | ||||
音声出力 | 10W+10W | |||||
入出力端子 | アンテナ端子 | 地上デジタル×1/BS・110度CSデジタル×1 | ||||
AV入力 | RCA×3(映像、左音声、右音声) | |||||
HDMI端子 | HDMI(Ver.2.0標準規格)×4、ARC対応(HDMI 2)、CEC対応 | |||||
HDMI対応 入力解像度 | 480i、480p、720/60p、1080/60i、1080/24P、 1080/30P、1080/60P、4K 24Hz/30Hz/60Hz | |||||
音声出力 | φ3.5mmステレオヘッドホンジャック×1 | |||||
LAN | LANポート(RJ45)×1 ※データ放送用 | |||||
USB(録画専用) | USB2.0 端子×1、USB3.0 端子×1 | |||||
電源 | 電源電圧 | AV100V 50/60Hz | ||||
消費電力 | 210W | 140W | 106W | 115W | ||
待機電力 | 0.5W | |||||
年間消費電力 | 273kWh/年 | 180kWh/年 | 170kWh/年 | 142kWh/年 | ||
省エネ達成率 | 115% | 138% | 123% | 120% | ||
付属品 | スタンド×2、スタンド固定用ねじ×4、電源コード×1 リモコン×1、リモコン用単4形乾電池(テスト用)×2 minB-CASカード×1、minB-CASカードスロットカバー×1 カバー用ねじ×1 | |||||
参考価格(税抜) | 148,000円 | 108,000円 | 99,800円 | 79,800円 |
搭載されるパネルは発表されておらず、正確な情報がわかりませんが、メーカー発表によるスペック表から推測すると、43インチ・55インチ・65インチモデルには「VAパネル」で49インチモデルについてはIPSが搭載されるのではないかと予想します。
視野角が178度あるという点はIPSを採用しているテレビに共通する値ですのでサイズ別に別々のパネルを搭載してくる可能性はゼロではないです。
しかしアイリスオーヤマの独自チューニングにより視野角が一般的な値から変わっている場合も否めません。
フルHDモデルは全モデルVAパネル採用か
フルHDモデルはそれぞれ40インチ・43インチをラインナップ予定で、メーカー希望小売価格は59,800円・69,800円です。
40インチ及び43インチ共に視野角が176度と発表されているため、おそらくVAパネルが採用されるのではないかと予想しています。
価格帯からも妥当なパネルチョイスではないかと思います。
製品名 | フルハイビジョンモデル | ハイビジョンモデル | |||
---|---|---|---|---|---|
品番 | LT-43A420 | LT-40A420 | LT-32A320 | ||
画面サイズ | 43V型 | 40V型 | 32V型 | ||
本体 | 寸法 (mm) | 幅 | 974.5 | 906.5 | 733.4 |
奥行 | 218.9 | 218.9 | 193.2 | ||
高さ | 617.1 | 571.4 | 474 | ||
質量(kg) | 8.8 | 6.6 | 4.0 | ||
バックライト | 直下型LEDバックライト | ||||
画素数(水平×垂直) | 1,920×1,080 | 1,366×768 | |||
視野角 (最小値) | 左右 | 約176° | 約178° | ||
上下 | 約176° | 約178° | |||
スピーカー | チャンネル | 2チャンネル | |||
音声出力 | 8W+8W | ||||
入出力端子 | アンテナ端子 | 地上デジタル×1/BS・110度CSデジタル×1 | |||
AV入力 | RCA×3(映像、左音声、右音声) | ||||
HDMI端子 | HDMI(Ver.1.4a標準規格)×2、ARC対応(HDMI 1)、CEC対応 | ||||
HDMI対応 入力解像度 | 480i、480P、720/60p、1080/60i、 1080/24P、1080/30P、1080/60P | ||||
音声出力 | φ3.5mmステレオヘッドホンジャック×1 | ||||
LAN | LANポート(RJ45)×1 ※データ放送用 | ||||
USB(録画専用) | USB2.0 端子×2 | ||||
電源 | 電源電圧 | AV100V 50/60Hz | |||
消費電力 | 80W | 75W | 50W | ||
待機電力 | 0.5W | ||||
年間消費電力 | 100kWh/年 | 80kWh/年 | 68kWh/年 | ||
省エネ達成率 | 158% | 173% | 103% | ||
付属品 | スタンド×2、スタンド固定用ねじ×4(LT-32A320のみ)、 | ||||
参考価格(税抜) | 69,800円 | 59,800円 | 49,800円 |
HDモデルはIPS採用か
HDモデルは32インチモデル1種類でメーカー希望小売価格は49,800円になる予定です。
HDモデルにはIPSパネルが採用されるのではないかと予想しています。
初参入のアイリスオーヤマがどこまでシェアを獲得できるか
既に格安の4Kテレビのポジションは、FUNAIやハイセンス、その他外国勢が陣取っておりどこまでアイリスオーヤマが食い込めるかが注目点になりそうです。
発表されたスペックだけを見て判断するならば、そこまで目新しい部分はなく価格もそこまで激安といった印象ではない為、どこまで他社からシェアを奪い取れるかが気になるところではあります。
既に4Kテレビが飽和状態になりかかっているこの業界で生き残るためにどういった戦略で来るのかをしばらく見守ることになりそうです。
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