LG ART90シリーズは買いか?(65ART90EJQA)
LGの4K液晶モデル【ART90シリーズ】のポイントを紹介していきます。
製品名にある「ART」はつまりアートを意味しており、画のような芸術性を備えた商品になります。
確かに見た目は他のシリーズとは異なった様相をていしており、明らかにデザイン性を意識したモデルであることがわかります。
搭載されている機能もハイスペック寄りの機能ばかりで、LGのラインナップ内ではハイエンドに属するレベルです。
画面サイズは、65インチがラインナップされています。
基本仕様
発売時期 | 2022年6月 |
パネル | 有機EL |
バックライト | – |
解像度 | 4K(3840×2160) |
対応HDR | Dolby Vision IQ/HDR10 Pro/HLG |
8Kチューナー | |
4K BS/CSチューナー | 2 |
地上デジタルチューナー | 3 |
BS/CS デジタルチューナー | 3 |
外付けHDD録画 | ○ |
裏録画 | ○ |
倍速駆動 | ○ |
SeeQVault | – |
ARC | ○ |
LAN | 有線 / Wi-Fi |
定格消費電力 | 507W |
VOD対応状況 | |
---|---|
AbemaTV | ー |
Amazonプライムビデオ | ○ |
DAZN※初回31日間無料 | ○ |
DMM.com※初回2週間無料 | ー |
dTV※初回31日間無料 | ー |
GYAO | ー |
Hulu※初回2週間無料 | ○ |
NETFLIX | ○ |
TSUTAYA TV※初回30日間無料 | ー |
U-NEXT※初回30日間無料 | ○ |
スカパーオンデマンド | ー |
Youtube | ○ |
アクトビラ | ー |
Paravi | ○ |
ひかりTV | ー |
TVer | ー |
※最新の情報については、メーカーホームページをご確認ください
ART90シリーズ各ポイント評価
【録画・チューナー関連】
ART90シリーズは、4K2系統、地デジ3系統、BS/CS3系統が搭載されており、ネイティブで4K放送を視聴・録画することが可能です。
ハイエンドらしく、多くのチューナーを搭載しており、テレビ単体での視聴環境は充実していると言えます。
ART90シリーズには録画用HDDが内蔵されておりませんので、レコーダーなしで録画する場合は別途市販の外付けHDDを購入する必要があります。
最近では大容量モデルも安価になっているので、4TB以上のモデルを購入すると良いでしょう。
【2022最新】おすすめ外付けHDD 3選
【画質】
ART90シリーズには、「OLED evo」と呼ばれる有機ELパネルが採用されており、世界トップクラスのシェアを誇るLGのパネルが使用されています。
画面上約830万の画素一つ一つを制御することで、細部にわたって明暗差の効いた映像を楽しむことが可能です。
採用されている映像処理エンジンは「α9 Gen5 AI processor 4K」が採用されています。
高レベルの映像処理エンジンが採用されており、トップクラスのシェアを誇る有機ELパネルと共に非常に美麗な映像を楽しむことが可能となっています。
AI機能も強化されており、視聴しているコンテンツに合わせて最適な画質設定を行い、何も難しい設定を行うことなくフィックスされた映像を楽しむことが可能です。
他には「ダイナミックトーンマッピング」や「オブジェクト型リアルタイム映像処理」により、被写体ごとに映像を処理することで、大味な映像ではなく、きめ細やかな映像表現が可能となっています。
もちろん倍速などの機能にも対応しており、動きの速い映像もバッチリフォローできます。
【サウンド】
サウンドシステムには、合計出力80Wのシステムが採用されています。
スピーカー構成はフルレンジ×2、ツィーター×2、ウーファー×2となっており、高音から中音、低音までカバーできるような構成となっており、パワフルかつ音域の広い臨場感のある音を楽しめます。
パワフルなサウンドシステムは、「オートサウンドチューニング」によりただ音を鳴らすだけではなくAIと連携し、視聴しているコンテンツと連動して音質を調整する機能が備わっています。
さらに音質を高めたい場合は、別途サウンドバーやシアターシステムを導入することをお勧めします。
【2022最新版】おすすめサウンドバー3選
【デザイン】
ART90の最も注目すべき点と言えるデザインですが、65インチの画面と同じぐらいの大きさのパネルが下部に配置されており、そこにはドイツのkvadrat(クヴァドラ)社が手掛けるファブリック素材が貼られています。
それにより無機質な印象になりがちなテレビに、布の温かみを付加した斬新なデザインとなっています。
また、ファブリックが貼られている部分は可動式で、テレビを視聴するときは画面を邪魔しない最下端に移動し、音楽を聴く専用モードや時計表示モード時などは、パネルが画面上に被るポジションに移動し、アート作品のような振る舞いになります。
さながらアートのように変化する本モデルは、型番にART(アート)と入っていることからも想像できます。
画面下部に配置されるパネルは、購入時はベージュ色のファブリックが搭載されていますが、別売りでグリーン、レッドウッド色のパネルも販売されており、好みにより交換することが可能となっています。
注意点として、本モデルは壁掛け工事が必須となるため、事前に設置場所の検討が必要となります。
【その他】
LGはゲーミング機能にも力を入れており、ゲームオプティマイザ機能により、最適なゲーム画質にしてくれることはもちろんの事、1ms応答やVRRなどにも対応しており、ディスプレイ用途でも使えるポテンシャルを持っています。
VODに関しては、外国メーカーの製品ということもあり、国内サービスについてはそこまで対応状況が良くないですが、グローバル展開しているサービスは大体対応しています。
【価格】
価格は執筆時点の価格com最安値で65インチ:889,800円となっています。
搭載されている機能はフラッグシップモデルと言われても全く疑わない機能が搭載されています。
本モデルはデザイン面にもコストがかけられており、可動するパネルや大型のファブリックなど注目ギミックが多い上、出荷台数もそれほど多くないことが予想されますから、どうしても高額になってしまっています。
ART90シリーズは買いか?
ART90はテレビを電化製品ではなく、おしゃれな家具としておいても問題ないようなコンセプトのモデルに仕上がっています。
LGは時々こういった特殊なモデルを出すことがあって、本モデルはそれに該当するのではないかと思います。
テレビとしてのスペックは申し分なく、LGのフラッグシップモデルとほぼ遜色ない性能を持ち合わせています。
デザイン面でも、ドイツのメーカーとコラボした大型のファブリックパネルは、テレビに柔らかい印象を与えるとともに、インテリアに溶け込みやすい性質を持っています。
さらにパネルが可動するギミックは面白いですね。LGはパネルが下からせりあがってくるテレビなどを発売しており、「可動」という点を大事にしていることがうかがえます。
最終的にART90シリーズが買いかどうかと言われれば、私は「買いではない」 と言えます。
搭載されているパネルやテレビとしての機能、大型ファブリックを採用したデザインなど注目すべき点が多い本モデルですが、90万前後という価格がネックとなり、手放しでお勧めできるモデルとはいきませんでした。
もちろん予算に余裕がある方や、デザイン性の高いモデルを好む方にはお勧めですよ。
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