HDMIケーブルでインターネット?HEC規格とは?
HDMIケーブルを買いに行ったことがある方はもしかしたら「HEC」という単語を見たことがあるかもしれません。
この「HEC」は簡単に言うと、HDMIにLANケーブルの機能(イーサネット通信)を持たすための規格です。
現在販売されているテレビは、ストリーミングサービスや、テレビ番組の企画に参加する為にインターネット接続が必要です。
テレビに搭載されている有線LANポートにLANケーブルを挿すことによってイーサネット接続が可能になります。
また、無線LAN搭載機器であれば、アクセスポイントを設定することでイーサネット接続が可能な機種も増えています。
しかし無線LANは状況によっては接続が出来なかったり、うまく通信できなかったりします。
安定という面ではやはり無線より有線に軍配が上がります。
しかし有線LANになるとどうしても物理的にLANケーブルを配線しなくてはなりません。
接続先が遠くにあったりすると長い距離を配線しなくてはならず、あまり楽とは言えません。
またインテリア的にもケーブルが見えてしまうため、あまりよくないかもしれません。
こんな場合に「HEC」は本領を発揮します。
HECとはどういう意味?どういう場面で使用する?
HECは正式名称HDMI Ethernet Channelと呼びます。
冒頭でも説明しましたが、HDMIケーブルにLANケーブルの機能(イーサネット接続)を可能にする規格になります。
今までレコーダーとテレビをどちらもインターネットに接続しようと思ったら、どちらともルーターとLANケーブルで接続、または無線LANを使用してアクセスポイントに接続しなければなりませんでした。
しかしこのHECを使用すれば、テレビorレコーダーどちらか一方をLANケーブルまたは無線LANでルータに接続し、テレビとレコーダーをHDMIケーブルで接続することにより、どちらの機器でもインターネットを利用することが出来ます。
但し、HEC対応のHDMIケーブルを使用して、接続される機器がHEC機能に対応している必要があります。
具体的な接続例
- インターネットに接続されているルーターとLANケーブル、または無線にてHEC対応レコーダーへ接続する
- HEC対応レコーダーからHEC対応HDMIケーブルを使用してHEC対応TVへ接続する
- レコーダー及びテレビ双方でインターネットが可能!!
お持ちのテレビ・レコーダーがHECに対応しているか、または購入しようとしているテレビ・レコーダーがHECに対応しているかはメーカーホームページをご覧いただくか、家電量販店の店員さんに問い合わせるのが確実です。
詳しいスペック情報を観ることが出来る人は取扱説明書をご覧いただくとわかるかと思います。
HECまとめ
HECはHDMIケーブルでイーサネット接続ができる画期的な規格です。
テレビ裏の配線はどうしてもいろいろなケーブルが配線されており、ごちゃごちゃしてしまいがちですが、HDMIケーブルの配線だけで大半の機能を使用することが出来れば、ケーブルの本数をグッと減らすことが出来ます。
HDMIの登場時も、映像と音声を一本のケーブルで完結することが出来るという画期的なものでしたが、さらにLANケーブルの機能も追加されるとなると、ますますHDMIケーブルの「オールマイティ感」が増しますね。
HECはとても便利な機能ですので、テレビとレコーダーなどをインターネットに接続する予定がある方は是非利用してみてはどうでしょうか?
ちなみにHDMIには他にもARC(Audio Return Channel)と呼ばれる音声の入出力に関する技術も内包しています。これはシアターシステム等を接続する際に役に立つ規格です。
以下の記事にARCについて解説しておりますので、是非ご覧ください。
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