VRRとはどんな機能?


2023-03-22HDMI,テレビとレコーダーの基礎知識AMD FreeSync,HDMI,NVIDIA G-Sync,VRR

 最近テレビのみならず、ディスプレイ製品でもよく聞くようになった単語として、「VRR」という言葉があります。
VRRは正式名称を「Variable Refresh Rate(バリアブルリフレッシュレート)」と言います。
リフレッシュレートという言葉は聞いたことがある方も多いかもしれませんが、一応説明すると、1秒間に画面を何回書き換えるかという数値をリフレッシュレートと言います。

単位はHzで60Hzであれば1秒間に60回画面を書き換えるということを意味しています。
最近流行りの120Hzであれば、1秒間に120回画面を書き換えるということを意味しています。
そのリフレッシュレートに「Variable(バリアブル)」が追加されています。
ではVariableはどういう意味かというと「可変」という意味になります。

要するにVRRは「可変リフレッシュレート」という機能を表していることになります。

リフレッシュレートは今まで60Hzで固定されていたり、120Hzで固定されていたり、144Hzで固定されていたわけですが、これらを自由に変えることが可能になっています。
一見リフレッシュレートが高いほうが良さそうに思えますが、現在では可変リフレッシュレートのほうがプレイには良いとされています。
では自由に変えることができるということに、どういったメリットがあるのかを説明していきます。



ハード側とディスプレイ側でリフレッシュレートが異なる瞬間がある

 パソコンやPS5、XboxなどGをプレイするためのハードにはバリエーションがありますが、それぞれスペックには違いがあります。
そしてゲーム自体もグラフィックが綺麗になったり、エフェクトがたくさんあったり進化しており、その影響で内部処理に時間がかかってしまうことが多くなりました。

よってRPGの平原のような軽い処理のシーンで最大60Hzのリフレッシュレートが出るとすれば、町など構造物が多く、処理に時間がかかるようなシーンでは処理が終わるまで60Hzを出すことができず、30Hzとかになってしまいます。
しかしディスプレイ側は常に60Hzを出そうとしますから、ここでハードとディスプレイで乖離が起きてしまいます。

乖離が起きることで、リフレッシュレートがうまくかみ合わず、チラつきが起きたり、画面がカクついたりとスムーズなプレイが出来なくなってしまいます。

VRRはハードとディスプレイを同期させる

 チラつきやカクツキを無くすためには、ハード側とディスプレイ側のリフレッシュレートを合わせる必要があります。
要はこれを実現するのがVRR機能になります。

VRR機能により、ハード側とディスプレイ側を同期させ、乖離を無くすことができます。

具体的な動作イメージは、通常60Hzのところがハード側のグラフィックの処理で一時的に45Hzに落ちてしまったときに、ディスプレイ側もリフレッシュレートを45Hzに一時的に変更し、ハード側とディスプレイ側のリフレッシュレートを同期させることで、チラつきやカクツキを無くした滑らかな画面でプレイすることができるというわけです。

特にこの機能はグラフィックも高くなり、なおかつ瞬間の判断が重要なFPSなどに非常に重要で、一瞬のカクツキやチラつきがスコアに影響する場面で重要です。

もちろんFPSに限らず、高度な処理を必要とするジャンルはすべてに必要な機能と言えます。

VRRを使用するには?

 VRRがどういった機能で、ゲームをするには大体必要であるということがわかりましたが、どうすればVRR機能を使用できるのでしょうか。
VRRを使用するためには、ハード側、ディスプレイ側、そしてプレイするゲームソフト側で対応している必要があります。
厳密に言うとHDMIのバージョン(2.1以上)も関係してきますが、そこは対応ディスプレイと対応ハードを持っていれば、その時点で最もバージョンの高いHDMI規格に対応したケーブルを使用すれば必然と満たすことができます。

対応製品を揃えて対応したゲームソフトでプレイすることで、VRR機能を使用することが可能になります。
最近では、専門のゲーミングディスプレイを購入しなくても、テレビなどに機能が備わっていることが多いので、VRRに対する敷居は低くなっています。

VRRはこれから押さえておきたい機能

 VRRはVariable Refresh Rate(可変リフレッシュレート)ということがわかりましたが、意外とゲームをプレイするには重要な機能であることがお判りいただけたかと思います。
ただしこの機能を利用するには、ハード側とディスプレイ側、及びゲームソフト側の対応が必要になりますので、現在使用している物が対応しているのか、またこれから揃える場合は、VRRに対応しているかどうかを確認してから購入すると良いでしょう。

おまけ:NVIDIA G-SyncやAMD FreeSyncも同じような機能

 VRRと同じような機能で、「NVIDIA G-Sync」「AMD FreeSync」という技術があります。
これら二つの機能の動きとしてはVRRと同じです。
ただNVIDIAというメーカーとAMDというメーカーがそれぞれ独自規格として策定したため、各々の名前が付いています。

ちなみに、NVIDIAとAMDという会社は共に半導体のメーカーで、ゲーミングパソコンなどに使われるグラフィック処理を担う半導体を生産しているため、ゲーミング技術とは親和性が高いく、このように独自規格を持っています。

「G-Sync、FreeSync」も対応している機器が必要となる点ではVRRと同じです。
しかしVRRと異なるのは、VRRはHDMIの拡張機能として提供されているのに対して、G-SyncとFreeSyncはメーカー独自規格となる点に注意してください。
テレビやディスプレイによってはG-Syncには対応しているけどFreeSyncには対応していない、その逆も多々あります。
一番ベストなのはすべての技術に対応している製品を選べば、間違いないでしょう。

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