SHARP AQUOS FN2シリーズは買いか?(4T-C43FN2/4T-C50FN2/4T-C55FN2)
今回はSHARPのAQUOSブランドから発売されている4K液晶モデル【FN2シリーズ】のポイントを紹介します。
既に兄弟シリーズとしてFN1シリーズがありますが、グレード的にはFN1の下に位置するモデルとなります。
FN1シリーズに搭載されていたアクティブLEDバックライトは搭載されていません。
画面サイズは、43/50/55インチがラインナップされています。
基本仕様
発売時期 | 2023年6月 |
パネル | メーカー非公表 |
バックライト方式 | 43インチ:直下型 50/55インチ:エッジ型 |
解像度 | 4K(3840×2160) |
対応HDR | HDR10 / HLG / Dolby Vision |
8K BSチューナー | ー |
4K BS/CSチューナー | 2 |
地上デジタルチューナー | 3 |
BS/CS デジタルチューナー | 3 |
外付けHDD録画 | ○ |
裏録画 | ○ |
倍速駆動 | ○ |
SeeQVault | ー |
ARC | ○ |
eARC | ○ |
VRR | ○ |
ALLM | ○ |
LAN | 有線 / Wi-Fi |
定格消費電力 | 43インチ:159W 50インチ:179W 55インチ:180W |
VOD対応状況 | |
---|---|
AbemaTV | ○ |
Amazonプライムビデオ | ○ |
DAZN※初回31日間無料 | ○ |
DMM.com | ー |
Lemino(旧dTV)※初回初月無料 | ー |
FODプレミアム | ○ |
Hulu※初回2週間無料 | ○ |
NETFLIX | ○ |
Paravi | ー |
TELASA | ○ |
TVer | ○ |
U-NEXT※初回30日間無料 | ○ |
Youtube | ○ |
※最新の情報については、メーカーホームページをご確認ください
FN2シリーズ各ポイント評価
【録画・チューナー関連】
FN2シリーズは、4K2系統、地デジ3系統、BS/CS3系統が搭載されており、ネイティブで4K放送を視聴・録画することが可能です。
チューナー数に関しては、グレードを考えると問題ないレベルです。
ここは兄弟モデルのFN1シリーズと同じ構成となっています。
もちろん外付けHDD録画機能も搭載されている為、豊富なチューナーを活用して、裏番組を録画することが可能です。
FN2シリーズには録画用HDDが内蔵されておりませんので、レコーダーなしで録画する場合は別途市販の外付けHDDを購入する必要があります。
最近では大容量モデルも安価になっているので、4TB以上のモデルを購入すると良いでしょう。
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【画質】
残念ながらFN2シリーズに搭載されているパネルタイプはメーカー非公表となっており、詳しくはわかりません。
予想ではありますが、VAパネルを使用しているのではないかと思います。
兄弟であるFN1シリーズは、上位モデルということで、バックライトに「アクティブLED駆動」可能な物が搭載されていましたが、FN2シリーズには搭載されていません。
また、サイズごとでバックライト方式が異なっており、43インチは直下型、それ以外はエッジ型が採用されています。
エッジ型は直下型に比べて輝度やコントラストに劣るため、できれば直下型を選択したいところです。
ただし、先述の通り43インチしか搭載されておらず、大画面の50/55インチには搭載されていないのが残念です。
映像処理エンジンはFN1シリーズと同じものが搭載されており、高画質化機能についてもほぼ同じものが採用されている為、4Kへのアップコンバートや精細感の向上などが期待できます。
また、「環境センシング技術」が搭載されたことで、周囲の明るさを検知し、輝度調整だけでなく、階調補正も行ってくれるなど、多岐にわたり映像調整を行ってくれる点も大きいですね。
VODサービスの動画にも補正が入るようになり、存分に高画質化機能を使ってくれるので、様々なシーンで高画質映像を楽しめるでしょう。
もちろん倍速駆動パネルも搭載されています。
【サウンド】
サウンドシステムは、「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」が採用されており、合計出力35Wのスピーカーシステムが採用されています。
フルレンジ2基とウーファー1基構成となっており、フルレンジだけではなく、ウーファーも搭載されている為、低音がフォローされており、臨場感のある音にも期待できますね。
番組を見る上では問題ないレベルですが、さらに音質を高めたい場合は、別途サウンドバーやシアターシステムを導入することをお勧めします。
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【デザイン】
全面ブラック基調で仕上げられたボディは、狭ベゼルが採用されておりますが、他メーカーの物よりは少し厚めな印象です。
デザイン自体もFN1シリーズと同じコンセプトが採用されており、特にこれといったトピックが無く、可もなく不可もないデザインとなっています。
スタンドも大型スクエア形状の物が採用されており、特にスタイリッシュさなどは無く、「普通」です。
しかし、スイーベル機能が付随しており、左右に30度まで首振りが可能です。
【その他】
VODに関しては、割と良好な対応状況で、GoogleTVを搭載してるという事もあるかもしれません。
少し珍しい機能として、どのぐらいテレビを見ているかなどを可視化できる「AQUOSスクリーンタイム」機能やカメラを接続することで、映像の中にワイプのように表示できるなどがあります。
HDMI拡張機能に関しても、VRR及びALLMに対応しており、ゲーム用途にもある程度対応しています。
ALLMとは?
VRRとは?
【価格】
価格は執筆時点の価格com最安値で43インチ:126,000円・50インチ:138,000円・55インチ:162,000となっています。
少し中身に対して価格設定が高いかなという印象です。
昨今の原材料費高等もあり、値上げの波が来ているのかもしれません。
FN2シリーズは買いか?
FN2シリーズは、冒頭でもお伝えした通りFN1シリーズの下位モデルに位置する商品です。
SHARPがよくやる手法で、大体が画面サイズと一部機能の有無となりますが、本モデルも同じような構成となっています。
2機種の大きな違いといえば、「アクティブLED駆動」の有無、スピーカーの出力違いとなります。
また、FN1シリーズの場合は全サイズ直下型LED駆動に対し、FN2シリーズは43インチのみに直下型が採用されており、画質を左右するキーポイントが異なっている為、この点は検討する際に非常に重要となります。
個人的には直下型をお勧めしたいところです。
その他の機能も最近ではそこまで珍しくないものばかりでした。
それでいて価格が若干割高になっており、このシリーズだからこそという点が見当たりません。
FN1シリーズのページでも書いていますが、スペックのわりに価格が思ったほど低くない為、どうしても候補に残らない問題があります。
同じ価格帯でも高スペックなモデルが国内メーカーからも発売されている為、もう少し頑張っていただきたいところですね。
価格以上に魅力的な機能があるわけでもないので、なかなか選択しづらいかと思われます。
最終的にはFN2シリーズは「買いではない」と言えます。
しかし、AQUOS製品にこだわりがある方などは、検討してみても良いかもしれません。
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