TOSHIBA REGZA Z770Lシリーズってどう?(55Z770L/65Z770L/75Z770L)
TOSHIBAのフラッグシップ液晶テレビ【Z770Lシリーズ】のポイントを紹介していきます。
2022夏液晶モデルのハイグレードタイプになります。最新のMiniLED技術は搭載されませんでしたが、タイムシフト機能が付いてきており、最新技術はそこまで求めてないけどタイムシフトが欲しいという方向けのモデルになっています。
画面サイズは、55インチ/65インチ/75インチがラインナップされています。
基本仕様
発売時期 | 55,65,75インチ:2022年8月 |
パネル | 液晶(パネル詳細メーカー非公表) |
バックライト | 直下型LEDバックライト |
解像度 | 4K(3840×2160) |
対応HDR | HDR10 / HLG / DolbyVision IQ / HDR10+ ADAPTIVE |
8Kチューナー | - |
4K BS/CSチューナー | 2 |
地上デジタルチューナー | 9 |
BS/CS デジタルチューナー | 3 |
外付けHDD録画 | ○ |
裏録画 | ○ |
倍速駆動 | ○ |
SeeQVault | - |
ARC | ○(eARC) |
LAN | 有線/Wi-Fi |
定格消費電力 | 55インチ:263W 65インチ:313W 75インチ:398W |
VOD対応状況 | |
---|---|
AbemaTV | ○ |
Amazonプライムビデオ | ○ |
DAZN※初回31日間無料 | - |
DMM.com※初回2週間無料 | ○ |
dTV※初回31日間無料 | ○ |
GYAO | - |
Hulu※初回2週間無料 | ○ |
NETFLIX | ○ |
TSUTAYA TV※初回30日間無料 | - |
U-NEXT※初回30日間無料 | ○ |
スカパーオンデマンド | - |
Youtube | ○ |
アクトビラ | - |
Paravi | ○ |
ひかりTV | - |
TVer | ○ |
※最新の情報については、メーカーホームページをご確認ください
Z770Lシリーズ各ポイント評価
【録画・チューナー関連】
Z770Lシリーズは、4K2系統、地デジ9系統、BS/CS3系統が搭載されており、ネイティブで4K放送を視聴・録画することが可能です。
ハイグレードモデルということで、TOSHIBA十八番の「タイムシフト機能」が標準搭載されています。
地デジチューナーの数が数年前から変わっていないのは、民法放送局の数が影響していますが、BS/CSチューナが未だに3系統止まりなのは残念です。
全録レコーダーとの住みわけが必要ということもありますから、なかなか大きく踏み出せないのでしょうが、TOSHIBAさんにはBS/CSチューナーも増やしてほしいところです。
とはいえ地デジのタイムシフトを行うには十分な構成であるため、ぜひ選びたいところです。
注意点としては、FUNAIと異なり録画に必要なHDDが付属してこないため、別途外付けHDDを購入する必要があります。
タイムシフトを行う場合は多くの容量を必要とするため、最低でも4TB以上が欲しいところです。
【2022最新】おすすめ外付けHDD 3選
【画質】
Z770Lシリーズには、「レグザエンジンZRⅡ」が搭載されています。「レグザエンジンZRⅡ」は最上位の映像処理エンジンよりも一つ下のグレードになりますが、もちろん優秀ですから、綺麗な映像を映し出してくれます。
ただし最上位のエンジンである「レグザエンジンZRα」のような「人が見た風景」を再現するようなエンジンではありません。
最後に気になるのは、パネルの詳細がメーカー非公表となっておりVAなのかIPSなのかADSなのかがわかりません。
ここからは推測になりますが、TOSHIBAは昔からVAパネルを多用しており、コントラストや輝度を押し出したいという点を考えると「VA」パネルが採用されているのではないかと思います。
【サウンド】
全サイズで「重低音立体音響システムZ」が採用されており、合計出力60Wの高出力で音を届けることができます。
スピーカー構成は75インチが「フルレンジ×4」「ツィータ×2」「トップツィーター×4」「ウーファー×1」の合計11スピーカーとなっています。
55,65インチが「フルレンジ×2」「ツィータ×2」「トップツィーター×4」「ウーファー×1」の合計9スピーカーとなっています。
同じフラッグシップであるX9900Lシリーズと比べると全体的にスピーカー数減っていますが、唯一75インチモデルだけカタログ上1つ多い構成となっています。
また、設置状況によって音の出方を調整してくれる「オーディオキャリブレーション」機能も搭載されておりますので、視聴に最適なポジションでの最適な音環境を設定してくれます。
さらに立体音響システム「DolbyAtmos」にも対応します。
非常に優秀なスピーカーシステムですが、構造上どうしても後ろからの音が弱くなりがちなので、さらに良い音質を求める場合はサウンドバーやシアターシステムの導入を検討してください。
【2021最新版】おすすめサウンドバー5選【音にこだわれ!!】
【デザイン】
映像のリアリティを際立たせるため、没入感を高めるべくベゼルレスデザインを採用し、金属素材を多用することで重厚感や高級感を出しています。
75インチモデルのスタンドはセパレートタイプになりますが、それ以外のサイズはセンターに大型のスクエア形状のスタンドが配されるデザインとなっており、少し野暮ったい印象を受けるかもしれません。
しかしその代わり75インチモデルにはないか水平角度調整機能が搭載されておりますので、そういった機能が必要であれば75インチ以外を選ぶのもアリかもしれません。
【その他】
VODの対応状況はTOSHIBA全体として割と良いほうですが、一部モデルにてNETFLIXに対応していないことがありましたが、Z770LシリーズについてはNETFLIXに対応しております。
また、TVerParaviにも対応しているため、タイムシフトと併せて過去番組視聴が捗ります。
REGZAの機能として昔からある「ゲームモード」にも磨きがかかっています。
Z770Lではついに4K120Pの入力および表示に対応しました。これによりPS5などの4K120Pを出力可能なデバイスと組み合わせることで、最大限性能を引き出すことが可能となります。
また、画面の応答速度も最速で0.83msecと非常に早くなったので、遅延を感じにくくなっております。
ただひとつ気になるのはリモコンにVOD用のボタンが所狭しと並べられており、明らかに邪魔になっています。
【価格】
価格は執筆時点の価格com最安値で55インチ:215,000円・65インチ:268,000円・65インチ:325,000円となっています。
執筆時点ではまだ正式に発売されておりませんので、参考程度にご覧いただけると助かります。
最上位のZ875Lと比べると75インチモデルで10万以上も安い設定となっています。
総評
Z770Lはハイグレードモデルでありながら、フラッグシップであるZ875Lシリーズよりも売れ筋モデルになるかもしれません。
どういうことかというと、最上位であるZ875Lシリーズは最新技術を惜しげもなく投入したフラッグシップモデルではありますが、いささか価格が高額になっており、最新技術にその金額の価値を感じることができる方が少ないかもしれません。
そうなると、一つ下であるZ770Lシリーズが実質的な売れ筋モデルとなるということです。
タイムシフトも搭載されておりますし、実用的な視点で見ると十分であり、価格が安いのであればそちらを購入する方が増えるかもしれません。
Z875LシリーズのMiniLEDは体験してみたいところもありますが、現実的にお財布と相談するとなるとZ770Lシリーズが一番売れるのではないかと思います。
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