TOSHIBA REGZA Z970Mシリーズは買いか?(65Z970M/75Z970M/85Z970M)
TVS REGZAが発売する2023年一発目の新商品【Z970Mシリーズ】のポイントを紹介します。
本モデルは液晶モデルラインナップの中で最も最上位となるフラッグシップモデルになります。
テレビ業界で現在トレンドとなっている「MiniLED」「量子ドット」を使用した高機能モデルです。
画面サイズは、65/75/85インチがラインナップされています。
基本仕様
各機能はクリックすることで機能の詳細を確認できます。
発売時期 | 2023年4月 |
パネル | 非公表 |
バックライト方式 | 直下型(miniLED)(LD) |
解像度 | 4K(3840×2160) |
対応HDR | HDR 10+ ADAPTIVE/Dolby VISION IQ/HDR 10/HLG HDR |
8K BSチューナー | – |
4K BS/CSチューナー | 2 |
地上デジタルチューナー | 9 |
BS/CS デジタルチューナー | 3 |
外付けHDD録画 | ○ |
裏録画 | ○ |
倍速駆動 | ○ |
SeeQVault | – |
ARC | ○ |
eARC | ○ |
VRR | ○ |
ALLM | ○ |
LAN | 有線 / Wi-Fi |
定格消費電力 | 65インチ:288W 75インチ:344W 85インチ:394W |
VOD対応状況 | |
---|---|
AbemaTV | ○ |
Amazonプライムビデオ | ○ |
DAZN※初回31日間無料 | ○ |
DMM.com | ○ |
Lemino(旧dTV)※初回31日間無料 | ○ |
FODプレミアム | ○ |
Hulu※初回2週間無料 | ○ |
NETFLIX | ○ |
Paravi | ○ |
TELASA | ー |
TVer | ○ |
U-NEXT※初回30日間無料 | ○ |
Youtube | ○ |
※最新の情報については、メーカーホームページをご確認ください
Z970Mシリーズ各ポイント評価
【録画・チューナー関連】
Z970Mシリーズは、4K2系統、地デジ9系統、BS/CS3系統が搭載されており、ネイティブで4K放送を視聴・録画することが可能です。
また、今回は地上デジタルチューナーを9系統搭載しています。
これはタイムシフト用で6系統+通常録画用3系統が組み合わせれています。
録画に関してはREGZAの十八番であるタイムシフト機能を利用することができます。
REGZAのタイムシフトは、9つ搭載されている地上デジタルチューナーを用いて最大6チャンネル80時間分を録りっぱなしすることができるため、個別番組の録画予約が必要なく、見たい番組を番組表から選ぶ間隔で視聴することができます。
この機能はテレビの視聴スタイルが全く変わるので、ぜひ体感して頂きたい機能です。
Z970Mシリーズには録画用HDDが内蔵されておりませんので、レコーダーなしで録画する場合は別途市販の外付けHDDを購入する必要があります。
最近では大容量モデルも安価になっているので、4TB以上のモデルを購入すると良いでしょう。
【2022最新】おすすめ外付けHDD 3選
【画質】
Z970Mシリーズには専用MiniLEDパネルモジュールが採用されています。
冒頭で説明した通り、「量子ドット」「MiniLED」が採用されており、従来製品に比べて輝度を2割上場させた他、MiniLEDのエリアコントロール可能な範囲を従来比約10倍に増加させており、有機ELに匹敵するほどの色彩とコントラスト比を実現することに成功しています。
そこに最上位映像処理エンジンである「レグザエンジンZRα」が組み合わされ、高精度に各機能をコントロールすることで、精細感のある映像が楽しめます。
その他にも画面の反射を抑えて視聴時の映り込みを低減する「ARコート」や液晶の視野角を補う「ワイドアングルシート」が装備されています。
色彩面では「リッチカラーイメージコントロール」や「3次元カラーリマスターPRO」など、一通り高画質機能が整っていて、画質は良いものができています。
そして本機の目玉でもある「ミリ波レーダー」は、画質面でも貢献しています。
具体的には視聴時の人間の位置によって画質を自動調整数機能を開発し、本モデルに搭載しています。
動作としては、テレビと人の間に距離がある場合は「精細感を高めてメリハリのある映像」に調整し、逆に違い場合は「目立ちやすいノイズ抑制機能を強力にし自然な映像」を表現します。
シチュエーションに応じて画質を自動調整するのは画期的ですね。
【サウンド】
サウンドシステムには力を入れるREGZAですが、今回のZ970Mシリーズには85インチモデルは最大出力合計10基出力82W、65インチと75インチモデルには合計11基出力112Wのスピーカーシステム「重低音立体音響システムZHD」が搭載されています。
各サイズ細かなスピーカー構成は異なりますが、総じて高音・中音・低音すべてを担当するスピーカーを配置しており、幅広い音域をカバーできるように設計されていると共に、ハイパワー出力で臨場感かつ立体的な音響を実現しています。
音質面でもミリ波レーダーは活躍しており、視聴者の位置を特定し、そこに最適な音が届くように自動で調整してくれます。
左右どちらかに寄って視聴している場合は、必ずどちらかに寄った音になってしまうのですが、ミリ波レーダーを使用することにより、どちらかに寄っていてもセンターで聞いているかのようなサウンドを楽しめます。
Z970Mには非常に優秀なサウンドシステムが搭載されており、別途サウンドバーなどを購入する必要は特にないかもしれません。
しかし7.1chなどのサウンドシステムを楽しむ場合はシアターシステムを導入すると良いでしょう。
【デザイン】
基本的には全サイズブラックボディを採用しており、85インチモデルについては重量などの関係から、剛性感のある「メタルボディ」が採用されています。
金属素材を採用していることにより、質実剛健な佇まいが高級感を演出しています。
スタンドはセパレートタイプで左右に分かれており、設置位置によって2タイプの幅が設定できます。
65インチと75インチモデルは、底辺部を少し厚めにしたデザインが採用されており、重心が低く見えるどっしりとした佇まいが特徴です。
スタンドはセパレートではなくセンターに大型のスクエア型が配置されており、横方向の角度調整も可能となっています。
【その他】
VOD機能の対応状況は優秀なほうですが、FODやTELASAなどの個別民放系には対応していませんが、paraviやTVerには対応しているため、何とかなるでしょう。
ゲーミング機能も充実しており、VRRやALLM、独自系VRRはFreeSyncに対応しており、ゲーム用のディスプレイとしても活躍します。
【価格】
価格は執筆時点の価格com最安値で65インチ:457,800円・75インチ:657,800円・85インチ:841,800円となっています。
最新の技術である量子ドット技術と新開発したMiniLEDモジュールの開発費用が高額になっていることが想像できるため、その分高額になっているのではないでしょうか。
Z970Mシリーズは買いか?
最終的にZ970Mシリーズが買いかどうかと言われれば、私は「様子見」 と言えます。
フラッグシップということで機能的には非常に満足する一台となります。
昨今メーカーではパネル以外の差別化がしづらい状況が続いていましたが、REGZAはミリ波レーダーを使用するという方法で差別化してきました。
またミリ波レーダー採用というのは他メーカーもやっておらず、先陣を切って最新の技術を投入してきているという点も評価したいと思います。
もちろん画質に関しても「量子ドット」や「新開発MiniLEDモジュール」を採用するなど着実に画質性能が向上しており、音質面に関してテレビのスピーカーで置いておくにはもったいないレベルの物が採用されています。
そこにミリ波レーダーを用いてさらに進んだ調整を行う点は非常に期待できます。
ただし今回の一台は価格的に厳しいものがあるのかなと思っています。
先述した新開発のMiniLEDモジュールは、MiniLED自体がまだまだコスト的に高い中、新開発による開発費がおそらく掛かっていると予想できますので、その部分で価格が高くなっているのではと思います。
もちろん予算に余裕がある場合は、物自体は非常に良いものなのでぜひ購入していただきたいところですが、予算に限りがある場合は、もう少し技術が確立してコストが下がるのを待つほうが良いでしょう。
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