TOSHIBA(東芝) REGZAの主な高画質技術
このページではTOSHIBA(東芝)のテレビに搭載されている代表的な高画質技術を解説します。
日々映像技術は進歩しており、新しいテレビが発表されるたびに新技術が投入されており、
どれがどのような働きをしているかを今一度確認する為にも参考にして頂ければと思います。
美肌リアライザー(質感リアライザー)
被写体の肌コントラストを高精度に取得し、適切な階調をインテリジェントに設定します。
特にハイライト部分をきめ細やかに再現することで、肌の質感をよりリアルで立体的に表現することが出来ます。
※別のモデルによっては質感リアライザーと表現されている場合もあります。
地デジビューティ
その名の通り地上デジタル放送を視聴する際に威力を発揮する機能です。
その前になぜこのような機能が必要なのかというと、地上デジタルは現在1440×1080という解像度で放送されています。
通常のBSデジタル等は1920×1080で放送されており、比べると解像度がかなり低いことがわかります。
大画面テレビにおいて解像度が低いということは直接画質に影響してきます。
よってTOSHIBA(東芝)では本機能を地上デジタルの解像度の低さをカバーする為に使用します。
地デジビューティはモデルによって数種類あり、それぞれで使用される技術が異なります。
それぞれの地デジビューティで使用されている機能は以下になります。
■地デジビューティ X PRO
- アダプティブフレーム超解像
- 絵柄構造適応型MPEG-NR
- 2段再構成型超解像
- 絵柄解析 再構成型超解像
- マルチアングル自己合同性超解像
■地デジビューティ PRO
- アダプティブフレーム超解像
- 絵柄構造適応型MPEG-NR
- 2段再構成型超解像
- 絵柄解析 再構成型超解像
- マルチアングル自己合同性超解像
■地デジビューティX
- 地デジノイズクリア高精細化技術
- 地デジ精細感復元
- カラーテクスチャー復元
■地デジビューティ
- 地デジノイズクリア
- 地デジ精細感復元
- カラーテクスチャー復元
アダプティブフレーム超解像
5枚のフレームを参照しながらノイズ処理を行い、映像のきめ細やかさを高めます。
毎映像ごとに適切なフレームを参照することによって、ノイズを抑えたクリアな映像を映し出すことが可能になっています。
絵柄構造適応型MPEG-NR
ノイズを除去するうえでどうしても起こってしまいがちなのが、映像に関係なく決まった形状で処理されてしまい、違和感のある映像になってしまうことです。
しかし絵柄構造適応型MPEG-NRでは、映像の背景構造と絵柄を認識し違和感のないように映像に適応したノイズリダクション処理を行ってくれます。
よって絵柄不適合によっておこるボヤケが低減され、よりクリアな映像を楽しむことが出来ます。
2段再構成型超解像
名前の通り映像を2段階に分けて処理を行い、洗練された超解像映像を描き出します。
まず第一段階で低域から高域までをバランスよく高精細化処理を加え、2段階目でさらに細かに輪郭の部分などに処理を加えます。
一緒に処理を行わないことで粗削りな処理になってしまうことを防ぎ、自然で柔らかな映像に仕上げます。
絵柄解析 再構成型超解像
映し出された映像のエリアごとに画素単位で解析し、高解像度映像と低解像度映像を比較し差分を抽出することにより超解像の精度を上げていき、最終的にクリアな映像を映し出すことが出来ます。
マルチアングル自己合同性超解像
何やら難しそうな名前が付いた技術ですがいたって動作は内容は簡単です。
映像はよくよく見てみると小さな正方形の集合体ということが見えると思います。
よって性質上どうしても斜めの直線を映し出す際に階段のような線になってしまい、ギザギザとした映像になってしまいます。
字幕など文字を映し出した場合に顕著に表れる現象ですが、この機能ではギザギザ感を極限まで緩和することで斜め線や字幕をよりきれいに映し出すことが出来ます。
地デジノイズクリア・地デジノイズ高精細化技術
デジタル放送で目立ちがちなブロッキングノイズを低減することが出来ます。
よってデジタル放送映像内のエッジが効いた部分・平坦な部分の特徴を捉えデジタル放送のパターンに合ったノイズ除去を行います。
地デジ精細感復元
地上デジタル放送に含まれている映像信号を解析しテクスチャーが効いている部分とそうでない部分を判別し、画素毎に処理を加えることによってノイズを目立たせずクリアな高精細映像を楽しむことが出来ます。
カラーテクスチャー復元
映像毎の彩度に合わせて輝度をコントロールすることで色の濃い映像も柔らかな質感を有した映像にすることが出来ます。
この処理により色の多い映像でも質感豊かに楽しむことが出来ます。
広色域復元・広色域復元プロ
広色域復元は、地上デジタル放送映像が配信される際の圧縮処理の際に失われる「映像本来の色」を復元することで、広い色域を再現することが出来る機能です。
さらに、バックライトの輝度調整機能により、表現範囲がさらに広がっています。
現在のモデルでは「広色域復元」「広色域復元プロ」のどちらかが搭載されています。
広色域復元プロでは広色域復元よりも色域が広がっており、特に暗部のディティール表現力が上がっています。
【広色域復元】
【広色域復元プロ】
BS/CS 4Kビューティ
この機能はBS及びCSの4Kチューナーを搭載したモデルの機能になります。
モデルにより「BS/CS 4Kビューティ X PRO」または「BS/CS 4KビューティX」が搭載されています。
BS/CS 4KビューティX PRO
主に上位機種に搭載される機能で、受信した4K映像データからある1枚のフレーム画像を参照します。
選択されたフレームにノイズリダクション処理、超解像度処理を加えることでより美しく4K放送を楽しむことが出来ます。
BS/CS 4KビューティX
映像から部分部分の映像を解析し、適切なノイズリダクション処理を加える機能です。
細かい部分はシャープが増すように処理を行い、同じような絵柄が続く部分は滑らかにノイズリダクションを行い、4K放送本来の美しさを再現します。
カラーイメージコントロール(9軸・64軸)
4K映像や様々な高精細化機能が搭載されておりますが、肝心の「色」が良くなければ全く意味がありません。
その「色」を綿密にコントロールする機能が「カラーイメージコントロール」機能です。
モデル別に9軸コントロール・64軸コントロールがあります。
放送波を受信した際に圧縮された色域情報を独自のデーターベースで照合し、高精度な色コントロールをスタンダードモデルでは9軸・上位モデルでは64軸で行うことにより細かい色の違いを再現することが出来、より綺麗な映像を映し出すことが出来ます。
HDRリアライザー(PRO)
繊細なコントラスト制御によりメリハリのある映像を実現します。
特に暗い映像で色がぼやけてしまっている映像で効果を発揮します。
スタンダードモデルでは「HDRリアライザー」を搭載。
上位モデルには「HDRリアライザーPRO」が搭載されています。
AI機械学習HDR復元
主に上位モデルに搭載される機能で、映像が撮影されたカメラ機材ごとに異なっている映像の圧縮度合いを256段階の階調データと照合し、圧縮率を推定すると共にHDR復元処理を行う時に発生するノイズを除去します。
さらにAI技術を応用したHDR復元機能により、リアルな質感を再現します。
アドバンスドHDR復元
主にスタンダードモデルに搭載される機能で上位モデルに搭載されるAI機械学習HDR復元と同じような動きをする機能です。
撮影されたカメラの圧縮特性を解析することにより、明るく輝くシーンを立体的に表現することが出来ます。
特にアドバンスドHDR復元では飛びがちな白色でかなり効果を発揮し細かなディティールを表現することで境界のぼやけが低減されます。
ローカルコントラスト復元
映像の局所的な黒つぶれや白が強すぎる為に起こる白飛びを映像全体のコントラスト制御と共に調整することにより、滑らかな階調性を有した映像にすることが出来ます。
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