ALLMとはどんな機能?
ゲーミングディスプレイなどを見ていると、機能の中の一つに「ALLM」という機能が搭載されている商品があります。
最近ではテレビにもこのALLMに対応してきたモデルが登場しており、注目度が高まっています。
しかし、大体の方はそもそもこの「ALLM」はどういった機能で、どういったシーンで使われる・活躍するのかを知らないと思います。
ということで今回は、この「ALLM」がどういった機能であるかを説明していきたいと思います。
ALLMは「Auto Low Latency Mode」の略
まずALLMの機能を紹介する前に、ALLMの言葉の意味を説明したいと思います。
ALLMは正式名称を「Auto Low Latency Mode(オートローレイテンシーモード)」と言います。
直訳すると「自動低遅延モード」ということになります。
低遅延は何が低遅延かというと、画面の応答速度の事を指しています。
遅延があると困る?
例えばコントローラーでコマンドを入力すると、ゲーム機内で処理され、ゲーム機から映像が出力され、それらがテレビやディスプレイに入力され、それを内部処理して画面に表示されているわけですが、テレビがゲーム機からの信号を受信して、画面に表示されるまでにどうしても時間がかかってしまいます。
この時間がゲームによっては致命的になることが多いです。
例えば格闘ゲームなどでは、コマンドを入力してから画面に反映されるまでに少し時間があると、コンボが繋がらなくなったり、ガードのタイミングがズレてしまうなど、プレイに致命的な欠陥を生じさせてしまいます。
なので、画面の応答速度は、早いければ早いほうがよく、ゲーミングディスプレイなどでは「応答速度が速い」ことを売りにしている製品も少なくありません。
昔液晶テレビが出始めた頃は、ゲームに向かないと言われていました。
これは当時の液晶テレビは応答速度が非常に遅く、明らかに操作と画面が遅れて見えるからでした。
よって当時は液晶よりもプラズマテレビやブラウン管テレビがまだまだゲーマーの中では信頼されていました。
もちろんこれらの問題はテレビメーカーも認識しているため、テレビでも問題なくゲームをプレイできるようにゲーム専用モードとして応答速度の速いモードを設けるモデルが増えてきました。
そういった機種にALLMが搭載されています。
結局ALLMは何をしてくれる?
結局ALLMがどういった仕事をするかというと、対応しているハードとテレビを接続し、ゲームをプレイした場合にALLMによって自動的にテレビ側が低遅延モードに移行し、ゲームに最適なテレビセッティングになってくれます。
モデルによっては低遅延モードに移行するだけではなく、画質設定やサウンド設定も自動で行ってくれるモデルもあります。
ALLMに対応していないと、それらをすべてゲームをする度に手動で設定しなければならず、煩雑になります。
よってALLMが活躍するというわけです。
ALLMを使用するにはどうすればよい?
あると便利なALLMですが、実際に使用するにはどうすればよいでしょうか。
ALLMはVRRやARCなどと同じく、HDMIの拡張機能として策定されています。
よって、ALLMに対応したテレビとハードをHDMIバージョン2.1以上に対応したケーブルで接続することで使用できます。
それらを接続した後は、普通にゲームをプレイするだけで、テレビ・ディスプレイ側がALLMによって自動的に判断して、ゲームに最適な低遅延モードにセッティングしてくれます。
あると便利なALLM
ALLMは中身を聞くとそこまで重要な機能ではなさそうに聞こえますが、実際に使うと便利さがわかると思います。
最近ではゲーミン用途に開発されたディスプレイだけではなく、一般のテレビもゲームプレイを想定してゲーミング機能を搭載してきていますので、少しグレードの高いテレビにはALLMが投資されていることが多いです。
もし今使用しているテレビやディスプレイやALLMに対応いている場合は、ハード側も対応状況を確認して、ALLMが使えるようにしてみてはいかがでしょうか。
今からディスプレイを購入する場合は、ALLM対応を意識して選んでみるのも良いでしょう。
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