【レビュー】AQUOSブルーレイ 4B-C40BT3を試す
評価:6.5
SHARPのフラッグシップ4Kブルーレイレコーダー
「4B-C40BT3」を今回手に入れることが出来ましたので、レビューしていきたいと思います。
4B-C40BT3は、4Kチューナーを2系統搭載し、4K出力、HDR、Ultra HD Blu-rayに対応した多機能モデルです。
外観・画面
まずは外観から見ていきましょう。
筐体自体は黒を基調としたデザインで、黒物家電と言われる所以となったカラーリングです。
正面左にはSHARPのロゴと型番である4B-C40BT3がプリントされています。
フロントパネルはブラックとグレーメタリックの2トーンカラーにデザインされています。
本体には4Kチューナーが搭載されていることを表す「4K」ステッカーが貼られています。
フロントパネル下部にうっすらと「Ultra HD Blu-ray」のロゴが見えますね。
本体上面にはAQUOSのロゴと電源ボタン及びドライブの開閉ボタンが配置されています。
ちなみにボタンは残念ながら非常に安っぽい押心地と音でした。
フロントパネルを開けたところです。
右側にドライブトレイとUSB端子が配置されており、正面には各種インジケーターランプがあります。
インジケーターランプは、動作状況に応じて点灯します。
また内部動作状況によっては電源OFFの状態でも点灯することがあります。
今回の目玉装備の一つである「ホコリシールドドライブ」です。
データ送受信用と書かれているUSB端子がドライブの下に配置されています。
主にUSBメモリなどを接続する用でしょうか。
背面はTHE レコーダーって感じで特に面白みもないと思います。
普段目にする部分じゃないですし、ここにお金かけるメーカーもありませんからね。
アンテナ端子と、HDMI出力端子が装備されています。
シールで蓋がされていますが、映像/音声出力用とは別にアンプ向け専用の音声のみを出力するHDMI端子を装備しています。
ARCに対応していないアンプ等はこれらを使用して接続すると良いかもしれません。
4B-C40BT3のリモコンです。
もちろん4Kチューナー内蔵ですから、4Kボタンが配置されており、ワンプッシュで4K放送に遷移することが出来ます。
リモコンは背面が湾曲しているデザインです。
付属品は、取扱説明書・リモコン・電源ケーブル・アンテナケーブルです。
4B-C40BT3のホーム画面です。
この画面を起点に様々な操作を行うことが可能になっています。
4B-C40BT3の内蔵番組表です。
ジャンル別で色分けがされており、見やすくなっています。
一つ気になるのは右下に広告枠のような物があり、無駄にスペースを食っています。
各機能の感想
録画機能
本機は4K BS/CSチューナー2系統、通常の地デジ・BS・CSチューナーを3系統搭載した合計5チューナーモデルです。
同時に録画できる番組数は最大3番組で、4Kも2番組同時に録画することが出来ます。
当たり前ではありますが、もちろん指定した番組はしっかりと録画されています。
但し、外付けHDDへの録画に関しては、W録は不可能のようです。
同時間帯の番組録画先を外付けHDDへ設定しようとすると「番組が重複しています」と表示され、設定することが出来ませんでした。
このことから、内蔵HDD以外への録画は制約事項が発生する為、基本的には内蔵HDDへ録画して、必要な番組だけ外付けHDDへ随時ムーブを行う方法が良いと感じました。
本モデルには長時間録画モードも搭載されており、フルHDを最大12倍で録画可能ではありますが、さすがに12倍で録画すると圧縮によるブロッキング現象が発生してしまい、常用するには難しいと感じます。
幸い本モデルは内蔵HDDが4TBであるため、余裕がある場合は長時間録画を使用せずに、そのままの画質DRで録画するほうが良いでしょう。
長時間録画モードを使用するのであれば、3or5倍モードまでがギリギリかと思います。
映像
出力される映像は、「5upコンバーター」によってさまざまな高画質化処理により綺麗になっていると感じました。
特にバリエーションの高い色表現や細部の処理などが際立っており、より高いコントラストによって「鮮やか」な映像で感心しました。
さらに、SDR(スタンダードダイナミックレンジ)の映像をHDR10に変換する機能も備えており、通常ののっぺりとした映像が厚み・立体感のある映像に変身したところは素直にびっくりです。
残念ながらUltra HD Blu-rayは試すことが出来ませんでしたが、非常に期待できることは確かですね。
操作感
全ての操作に言えることですが、どの操作を行うにもワンテンポ遅れて反応するようなイメージを感じます。
チャンネルの遷移についても、チャンネルボタンを押下してから番組が実際に表示されるまで、少し遅く感じました。
4K放送であればデータの処理に時間がかかるということで納得できるのですが、通常の地デジ等でも同じような時間がかかるため、根本的な処理の問題ではないかと思います。
その他
注目装備の一つである「ホコリシールドドライブ」については、各所にホコリの侵入を妨げるような工夫がされており、その一つにドライブ周辺のスポンジ素材により隙間を埋める対策がされているようです。
こういった対策により、ドライブ内に埃が侵入するのを防ぎ、長寿命を実現しているようです。
また、ホームボタンからドライブの自己診断を実行することが出来る為、いち早くトラブルにも気づくことが出来る為、これは便利だと感じますね。
また、本モデルはリモート予約にも対応しているので、早速試してみました。
※専用アプリをダウンロードしておく必要があります。
基本的には番組表から録画したい番組を選択して、録画モードの選択後予約完了といった流れです。
特に難しいと感じることもなく、操作に迷うこともなく操作できました。
リモート予約を行った時点では、すぐにはレコーダー側の番組表に反映がされていません(予約は完了している)
家族で使用する場合はその点を気を付けておかないと、ある時間帯には録画予約が無いと思っていても、実はリモートで予約が行われていたということになるかもしれません。
もう少しレコーダーへの反映が速くなると良いでしょう。
総評
良いと思った点
- 5upコンバーターの威力がすごい
- 録画機能に不満ナシ
- しっかりとした対策でドライブが保護されている
改善してほしい点
- UIが古く感じる
- チャンネル遷移が遅い
- 録画中は電源が切れない
- 本体のボタン類がチープ
操作感が悪い点やUIが少し古いというか寂しい感じがするので、そこらへんは改善の余地があるかもしれません。
とはいえ全体的にフラッグシップということもあり「大体の機能はある」という感じで間違いないでしょう。
映像や録画機能に関しては不満どころか感心する部分もあり、なかなか良いモデルです。
レコーダーと言えども映像にはかなり力が入れられており、下手なテレビで見るよりもレコーダーを通して見る方が綺麗と感じるぐらい今回の5upコンバーターにはびっくりさせられました。
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