倍速液晶(パネル)と倍速機能の違いは?

2019-02-16

どうもこんばんわ
テレビを購入するときに「スペック」を気にする方が多いですよね?
そのスペック中でも重要なポイントの一つであるパネルの機能の一つに「倍速」があります。

この「倍速」について昔は一つの意味を表していたのですが、技術開発により最近では二つの意味を持つようになり始めました。
この二つの意味の違いを明確に知っていなければ、テレビ選びで後々困ることになるかもしれません。
折角購入したのはいいけど「倍速が思っていたのと違う」ということもありますので、今回は「倍速」が持つ二つの意味を解説していきたいと思います。

元々の「倍速」の意味とは

そもそも日本で使用されている「NTSC」というテレビ規格は、60フレーム/秒で映像が流れています。
簡単に言うと一秒間に60枚の画が切り替わっているということです。
厳密にはフレームごとに画が一気に切り替わるわけではなく、画面の上から下に向かって順番に次の映像に切り替わっていきます。
ということは次のフレームに完全に切り替わるまで前回のフレームがそのまま表示されています。
この切り替わりが遅いと、動きの速い映像では前フレームの映像が残ってしまい、残像感が強くなりぼやけた映像になります。

「倍速」は名の通り倍の速度、2倍の速度ということを表しており、残像感が残る映像をどうにか改善できないかと開発されました。
元々「倍速」が出た当初は一秒間に60フレーム切り替わる映像を、2倍の120フレームにすることで滑らかな映像を実現しているため「倍速」と呼ばれていました。

 

「倍速」には「倍速駆動」「倍速機能」の二つがある

元々の「倍速」の意味がお分かりいただけましたでしょうか?

最近テレビで使用される「倍速」には大きく分けて二つの意味があります。
それは「倍速駆動」と「倍速機能」の2つです。
それぞれ字は似ていますが大きな違いがあるのです。

倍速駆動

1つ目の意味「倍速駆動」について説明します。

倍速駆動は、放送される映像の現在のフレームと次のフレームを補間して、テレビ側で生成されたフレームを挟むことで毎秒120というフレームを実現しています。
これにより従来よりも次のフレームが表示される前に前フレームが残る時間が短くなり、滑らかな動きを実現することが可能になりました。
「倍速」が使用される場合ほとんどがこの意味で使用されます。
「倍速」が出た当初もこの意味で使用され、長らく「倍速」と言えば120フレームという図式が業界では浸透していました。

倍速機能

2つ目の意味「倍速機能」について説明します。

「倍速機能」は「倍速駆動」のようにフレームとフレームの間に補間したフレームを挿入するわけではなく、LEDバックライトを人間の目では捉えられない速度で点滅させることで意図的に真っ黒な映像をフレームとフレームの間に挟み、前フレームの映像をいったんリセットして次のフレームを表示します。
これにより前フレームの残る時間が短くなり、残像感を減少させ映像が滑らかに動いているように見せています。

通常のフレームとフレームの間に真っ黒なフレームを挿入する為、実質的には120フレームということになり、「倍速」という言葉が適用されるようになりました。
テレビによっては真っ黒な映像をフレーム間に差し込むのではなく、輝度を落とした映像を差し込むことがありますが、結局はフレーム間に別のフレームを差し込む為倍速ということになります。

 

倍速機能は倍速駆動に到底及ばない

倍速駆動と倍速機能は一見どちらも映像を滑らかにする機能である為、違いが分かりづらい部分があるかもしれません。
しかし倍速機能は倍速駆動には到底及ばないということに注意してください。

倍速駆動はフレーム間を予測してほぼ似たフレームを差し込み描画するのに対して倍速機能は真っ黒な映像を挿入しているだけになります。
実際に家電量販店へ足を運んでいただき、倍速駆動のモデルと倍速機能が搭載されているモデルを見比べてみてください。
明らかに倍速駆動で動いているテレビの方が映像の滑らかさを体感できると思います。

やはり実際に120フレームで表示されている映像と、60フレームで表示されている映像に黒を挟んだ映像とでは実際に見る映像の滑らかさは全然違います。
どちらも「倍速」という単語が付いているため惑わされそうですが、実は二つの倍速は全然違います。

 

「倍速駆動」と「倍速機能」をどちらも搭載したテレビもある

全く別物である「倍速駆動」と「倍速機能」ですが、大体どちらかを採用しているパターンが多いのですが、ハイエンドモデルになると「倍速駆動」と「倍速機能」どちらも搭載されたモデルがあります。
例えばSHARPでは「960スピード」「480スピード」と呼ばれている機能がそれに該当します。
バックライトの点滅と倍速駆動パネルを組み合わせて実質480フレーム、960フレームになるという技術です。

ただそこまでコマ数を増やさなくても120フレームで十分滑らかに見えます。

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